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2011年8月5日
 暑い中屋根の上で撮影しました。最初に室内で撮影しましたが、午後3時過ぎ室内は暗くて、光線の関係で室内撮影はやめました。
左舷補機取りつけ状態、防火隔壁にオイルタンク、その他オイルフィルターらしき円筒状の物体を2個真鍮で削り出しハンダ付けした。
右:エンジンシリンダーヘッド後方に補機取りつけ、右側シリンダーヘッド後方は、エアーコンプレッサー主翼表面にリベットの加工もしました。
 主脚は取りつけタップ加工のみで、仮付けのボルトを差し込んでいます。
Filmed on the roof in hot weather. I have taken in the room first, dark room after 3 pm, indoor shooting of rays in relation to quit.
Mounting state auxiliary port, oil tanks fireproof bulkhead, machined brass, soldered two oil filter and other cylindrical objects.
Right: The rear engine mount auxiliary cylinder head, I can rivet on the surface of the wing & air compressor machining is showed in right cylinder
Not only tapping the main landing gear ,mounting bolts and insert the tack.  August 8,2011


右舷補記:オイルタンクの側面形状が防火隔壁についている。斜め前方より防火隔壁側を見る。赤青のリード線はモーターの電源配線。

2011年8月4日
 スピンナーがついて、エンジンが回転しました。オイル配管、点火プラグ配線も作ったのですが、影になって良く見えていません。
スピンナーは前々作の「彗星」から流用しました。形状が彗星とスピットファイヤーでは少し異なっているので削りこんで修正しました。
次はどこを作ろうか迷うところです。主脚か、防火隔壁前面の小物部品か迷う所です。今携帯がなって宅配便が来るようだ。
 木金曜休みなので、平日の宅配受け取りは便利です。親ねじナットが2個来た、在庫を確認したらゼロだと思っていたのが1個予備があった。
新品の親ねじナットがなんと3個も予備ができた。自分は心配症なのかもしれない。
 今日は不注意でφ1ドリルを装着したリューターを落として、ドリルを折った。スピットファイヤーを作り、旋盤でないと出来ない工程に到達しました。クランク軸をM5ボルトを使って製作した。M5ボルトの8mm六角対辺の頭にφ1穴を旋盤で中心にあける加工です。φ1ドリルは折ったばかりなので、新品を下ろした。切れ味最高で鉄にφ1深さ5mmの孔をあけて、モーターの主軸φ1に瞬間接着剤で固定した。スピンナー側はM5タップが切ってあるので上手く組み立てできた。モーターを回転させたのが下の写真なので、回転振れも大丈夫だった。
About the spinner was rotated by the motor. Oil pipe, spark plug wires I even made a not very visible in shadow.
Spinner is our previous work, "suisei" was borrowed from. Spitfires spinner was fixed with suisei shipinnershapes so I cut a little bit .
The following is where we make a wonder. Either main landing gear, and wonder where small parts on the front fire bulkhead . It comes as a courier is now mobile. Since Friday& Thursdays holiday , takes delivery receiving useful. I had two more lath lead nuts as spare parts I thought that was zero After reviewing the inventory. What we have three spare nuts. Maybe it's my concern diseases. I dropped the handy grinder fitted with φ1 inadvertently broke the drill. Making the Spitfire was reached the process by turning. Produced using the crankshaft bolt M5. Lathe machining center is open on the side opposite the hole φ1 head of M5 8mm hex bolts. φ1 drill has just folded, the new lowered. Holes in steel up to 5mm cutting depth φ1, φ1 and fixed with quick-drying glue on the motor shaft. The spinner was able to assemble a M5 tap off so well. Since the bottom of the picture by rotating the motor, rotating swing was good.


2011年8月3日
 夏休みの長期連休の工作に備えて、予備パーツを注文している。旋盤の親ねじナットを2個予備パーツとして注文した。
φ2、φ2.5のドリルも折れやすいので予備をそろえた。バンドソーの替え刃も予備を3本そろえたので安心です。
 以前はM3、M4のタップ類も予備を全く持たなかったので、折れるとホームセンターに飛んでいった。
夜だとそれで終わりだった。以前はM3のタップはたまに切るぐらいだった、今回マーリンエンジンは下からの加工で
隠れてみえないがM3のタップが7箇所も加工されています。
I work to prepare for the long summer holidays, have ordered spare parts. Two pre-order them as parts of the lathe leadscrew nut.
φ2, well stocked with pre-drilled so fragile φ2.5. You can rest assured that aligned the three reserves the bandsaw blades.
Previously M3, it had no reserve of any kind at all, tap M4, flew to the home center and break.
It was the end of that night. Previously had only a tap of the M3 off occasionally, Merlin engine in this process from the bottom
Seven M3 taps have been machined invisible hiding .

2011年7月29日
 シリンダーヘッドボルト、排気管、左舷補機を真鍮で製作して取りつけました。

2011年7月28日
 ロールスロイス、マーリンエンジンの外観ができました。排気管や、細かい配線、配管を追加すれば見栄えが向上します。
当初プロペラシャフトのギヤによる減速を想定していましたが、スペース的に無理でした。モーターシャフトがプロペラ軸直結です。
午前4時開始、途中ホームセンターと昼食で3時間休憩、午後三時で作業を終了しました。実働8時間なので仕事と同じです。
 ホームセンターでは先日在庫がなかった、バンドソーの替え刃を頼んでおいたのが入っていた。予備も含めて2本購入しました。
 シリンダーヘッドカバーの取りつけボルトを、真鍮のφ1ぐらいの棒を埋め込み再現する予定です。
また排気管も真鍮棒を曲げて作る予定です。その他エンジン側面で目立つ補機をつけます。


2011年7月23日
 マーリンのエンジンハンガー支柱が実機では側面から見えます。

エンジンハンガーを見えるようにエンジン側面のパネルを削除しました。
メカニカルな雰囲気が出て、見栄えがするようになりました。
本模型の意図はマーリンエンジンを見せることです。
 マーリンエンジンの展示台です。
昨日バンドソーでアルミを切り出していると、バンドソーの刃がだめに
なりました。今日ホームセンターに替え刃を買いにいきました。
木工用バンドソーなので、アルミを切ると刃の寿命は短いです。
金属も切れるバンドソーの刃は高価なので、木工用でアルミを切ります。
無理な曲線切断をしなければサクサクアルミが切れます。
K21は工具売り場がリニューアルしていました。
以前あったバンドソーの替え刃がなくなっていました。
店員さんに発注をお願いしました。

 ハンダ付けの真鍮部品は手作りなので、ハンダのはみ出しは出てしまいます。
ハンダ付けの効く真鍮と、ハンダの効かないアルミのボルト接合を上手く組み合わせるのが本模型の見せ場です。
 これから本格的な夏です。台風一過の昨日、一昨日は涼しくてよかった。
今日からは夏本番の気温で工作部屋は長時間いられません。


2011年7月22日

スピットファイヤー製作2日目、主翼のアルミ削りだしと、操縦席までの胴体外板が完成しました。正直2日でここまでくるとは予想外の早さだ。

図面検討、段取り検討がすべて済んでいるので、製作時間だけです。基本的に分解可能な構造です。昨日製作した、エンジンハンガー部分と、
防火隔壁が分離可能です。また主翼前縁、主翼後縁もM4ボルトで分離可能ですが、ボルト頭は六角穴付ボルトでザグリで隠し表面に出ていません。

胴体真鍮部分も分離できないとこのあとの操縦席ハンダ作業ができないのでM3ソケットボルト2本で分離可能です。

 写真に掲載はありませんが、胴体の木型も製作しています。今回は真鍮の焼きなましを十分に実施したので、エンジンカバーまわりより真鍮が柔らかく
曲げ加工が楽でした。3次元絞り形状が胴体にはなく、この部分だけであれば蒲鉾断面なので製作は比較的容易でした。





2011年7月21日
 スピットファイヤー工房が始動しました。今朝スピットファイヤーのノーズ木型を製作して、防火隔壁からエンジンハンガー周りを製作しました。
5月連休に零戦が完成して以来実に2ヶ月半ぶりに工作部屋に入りました。雨戸閉めっぱなしだったので、台風の雨も影響して湿気が多かった。
紙類は湿気でぼとぼとしていた。木型の切り欠きはそこにエンジンハンガーのアルミ板を挿入して、真鍮棒の穴を木型と一体で加工しました。
やる気が出たのは、スピットファイヤーのオーナーズワークショップマニュアルを5000円で購入したことがやる気にさせてくれました。
 真鍮板は、切り出しししてガスコンロで赤熱するまで熱し、自然冷却させて焼きなまししました。曲げて元に戻ろうとするバネ特性が下がり、
真鍮板は曲がりっぱなしなろうとする傾向になります。それでも3次元曲げは困難で、写真のようなしわが寄ってしまいました。
 模型製作は日常や仕事の心配事や、ストレスがない状態でないと出来ません。数ヶ月ぶりに諸ストレスから開放されたのかもしれません。
気候のことだけを考えれば、エアコンなしの工房で快適に作業できるはずの、5〜6月は何も製作せずスピットファイヤーの調査をしていました。

 ボークス秋葉原ショールーム訪問:東京在住某氏から教えていただいた店が独立ビルで7月16日リニューアルオープンしたので訪問しました。
店全体の商品構成比率を私の主観で下表に示します。滞在時間は20分でした。秋葉原駅電気街口徒歩1分で、11:00オープンです。
1.スケールプラモはミリタリーの飛行機、戦車、船ですが珍しいという観点で集めた商品主体のような気がします。
2.スケールプラモの改造用金属パーツ、エッチングパーツは豊富に在庫がありました。
3.改造や、自作用の各種素材、リューター、先端工具、加工用スペシャル工具類はかなり豊富にありました。・・・・・・満足できるレベルでした。
4.エアブラシ、塗料は一通り揃っています。・・・・・・・・・・・・・・こちらも満足できました。
5.なんといっても、フィギュアー商品は多かったです。それにガンプラも多いです。
6.お客さん製作の、スケールプラモはかなり展示されていました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見学して刺激になりました。
7.レンタルボックスで、自分の商品を販売するコーナーも充実しています。・・・・・・・・・お客さんのレアー物フィギュアーの販売が目的です。

ボークス秋葉原 作るホビー商品 遊ぶホビー商品 集めるホビー商品
実体模型 飛行機、戦車、船のプラモ
・・・・・・・・・・・・全体の10%
塗装用品・・・・・・・全体の5%
ガンプラ・・・・・・・・・20%
フィギュアー・・・・・・20%
ラジコン・・・・0%
鉄道レイアウト・・・・0%
エアガン・・・・・・0%
ミニカー・・・0%
ミニ飛行機・・・・0%
動物フィギュアー・・0%
鉄道車両・・・・・・5%
キャラクター・・・・25%
スクラッチビルド
バーチャルホビー
スクラッチビルドまたは改造用の
アルミ素材、プラ素材、樹脂素材
リューター、先端工具、ヤスリ
全体の・・・・・・・・15%
電子ゲームTVゲーム
・・・・・・・0%
DVD等・・・・・・・・0%

      秋葉原ボークスはほぼ自分の理想に近い総合模型ショップでした。購入したのは電動リューター先端工具の丸めた紙やすりでした。
2011年7月12日
 1985年発行の模型業界史には下表の上段実体模型しか存在しない。ゲームボーイも、プレステも、パソコンもなかった時代、街の喫茶店にインベーダーゲームが流行った時代に25年後は全く予測できなかった。30歳の私が、55歳になったらミニ旋盤買ってアルミを削り、真鍮板をハンダ付けして機体を作るなどとは思いもよらなかった。背景には、工具や工作機械の低価格化がある。電動工具や、ミニ工作機械は25年前に比べて驚くほど安くなった。PRO用からDIY用の出現である。思えば私の木製ソリッドモデルも、動機は木工トリーマーの有効活用だった。トリーマーは安いが使いこなすには相当の経験を有する。トリーマーで模型飛行機を削りだそうと思ったのは相当にまれなことだと思う。工夫さえすればほとんど何でもできる時代のようです。
2011年7月7日
 実体ホビーからバーチャルホビーへ、市販キットから自作スクラッチビルドの時代へ、作る前の検討が楽しみの模型
模型店が少なくなり、子供がプラモを作らなくなった。模型は過去実体を伴うものだったが、今実体がなくても遊べる時代になってしまった。
画面上で自由自在にキャラクターを動かしたり、機体を操縦できる。墜落すると壊れる飛行機ラジコンも、TV、パソコン画面上では飛行機はすぐに復活する。
作る模型はその目的がHP掲載であったり、模型制作ブログ執筆が目的で、製作そのものはその手段である場合も多くなってきた。
 私の製作も、製作検討に多くの時間を費やし製作に着手する前の検討段階で終わる場合がある。製作検討はフリーハンドの図面であったり、方眼紙上の絵であったりする。製作予定のサイズに図面を拡大縮小コピーはコンビニでしてきて、どう作ろうと考えている時間がとても楽しい。

ホビー
区分 作る 遊ぶ 集める
実体模型
ホビーショー
の対象
市販キットの製作
プラモ(空、陸、海)
ガンプラ
フィギュアー
ラジコン(空、陸、海)
鉄道模型運転
エアガン
ミニカー収集
ミニ飛行機収集
動物フィギュアー収集
鉄道模型車両収集
キャラクター人形収集
模型キット
以外の楽しみ
バーチャル
ホビー
自作スクラッチビルド
製作検討のみで終わる図面

HP製作が目的の模型製作
模型ブログ執筆が目的の製作
パソコンで機体データの製作
*ポケット電子ゲーム
*TVゲーム(運転、操縦)
*TVゲーム
 (アクション、サバイバル、戦闘、スポーツ)
*TVゲーム(シュミレーション)
*ゲームのキャラクターデータの収集
*カタログ収集
*知識(雑誌、本媒体であり目的は知識)
*パソコンによる模型、実機、実車の情報収集
*DVD映像、画像の収集


2011年6月23日
航空ジャーナリスト協会コレクション2011が東京有楽町「東京交通会館」で開催されたので見学し、鈴木幸雄氏に会いました。

 SA7月号に航空機イラストレーター:佐竹氏の記事が掲載されていました。同時に6月25日まで開催の「航空ジャーナリスト協会コレクション2011」の案内も掲載されていたので訪問しました。会場の案内人が誰か知らずに30分話しをしました。最後にお名前を尋ねると、「航空機図面作家:鈴木幸雄」氏であることが判明しました。氏はかつて渡辺利久氏らとともに航空雑誌で航空機イラストレーターとして第一線で活躍した第一人者です。
 会場では震災復興のチャリティーバザーとして、協会員の持ち寄ったコレクションが格安で販売されております。
会場左隅コーナーにあるのが非売品の、星型エンジンとプロペラのカットモデル。それから佐竹氏製作の零戦プラモ1万円、パイロット用ヘルメット5千円が2個並べられ、中央のテーブルには中古書籍、中古DVD、ビデオ、航空グッヅがならびます。右の壁面には、下田信夫さんや、佐竹さんの絵画が並びます。佐竹氏の絵画は5万円でした。原画本物です。会場右端には古本が並べられています。「中島飛行機エンジン史1000円、日本の模型業界75年史500円」を購入しました。清算時に鈴木幸雄氏が、「中島飛行機エンジン史」は鈴木氏の蔵書5冊のうちの一冊であったことを明かしてくれました。鈴木幸雄氏が25年間大切に保管していた蔵書に一冊が私の手元に来たことは大変光栄でした。この本は偶然にも会社の同僚が2ヶ月ほど前私に貸してくれた本でした。同僚には無理を言って、くださいとまで言ってもらった本なので心苦しかった。自分専用に買って、もらった本は御本人に返せるのでほっとした次第です。
 鈴木幸雄氏の、次の世代のイラストレーターN原氏は先輩の描いた図面をトレースしていることなどうかがった。図面は、原図をトレースすればトレースした図面の作者は、トレーサーが描いたことになり、著作権がトレーサーのものになる。普通の人が見てもだれの原図をトレースしたかはわからない。N原氏の作品には昔の飛行機写真をトレースした絵も多く存在し、この世界はトレースして先輩の実績を拝借する世界のようだ。
 コレクションバザーのめぼしい掘り出し物は、初日にバザーに出品者同士が買い合って完売したようです。のこりものはマニアックな方でないとその価値を見つけられる人でないと、買えないと思います。飛行機模型の作品はすべてプラモです。プラモの完成品はソリッド作家の私にすると価値は全く感じられない。それに壊れやすいこともあり、遠路持って帰ることはケースがないと難しい。会場に持ち帰りケース持参で来ないとプラモの完成作品は買えないと思った。
 「日本模型史75年」は25年前の業界自主出版本で、非売品だった。内容的に模型雑誌の編集者でもないかぎり必要のない模型業界草創期の歴史や昭和40年代のサンダーバードプラモ、レーシングカーの流行り廃れやそれによるメーカーの入れ替わりが説明されていた。私的には大変興味深い一冊でこの本を買えたことも収穫でした。最後に鈴木氏に質問
描く図面のサイズは:それは用途によりまちまちです、一般的には1/32ぐらいが多いです。
描くのはドラフターか:ドラフターは直線しか引けないので、ドラフターは使いません。雲形定規、曲線定規を多用します。

会場右側の壁面小さな展示室の展示です。佐竹氏の絵は壁中央

2011年6月5日
 パックのシールにある住所をグーグルアースで検索してみる。
12棟の温室のある椎茸栽培会社が見つかりました。
 椎茸栽培会社の社長さんはD社零戦を組み立て中だそうです。
仕事がお忙しいそうなので、零戦にはなかなか手が回らないようです。
しいたけ栽培の難しさをいろいろ教えていただきました。
 素人が考える栽培技術と、プロの仕事の違いを痛感しました。
会話は零戦の話題から、しいたけの話が中心になりました。
ブランドにはプライドと自信を持って生産されております。
従業員に対する優しい姿勢にも頭が下がります。
 平戸は島ですが、九州とは橋がかけられているようです。
静岡県に住んでいると、長崎の海と入り組んだ地形に
景色のいいところではないかと想像しています。
 九州には太刀洗に「零戦32型記念館」があります。
32型は希少な存在で当時の実機は世界に殆ど存在しません。
過去名古屋空港に展示されていた32型が「中部国際空港」が
開港したことをきっかけに零戦展示が引き上げられ少し前から
九州の太刀洗で展示されているようです。
 椎茸会社の社長さんは、32型を日本に持ってきた方とも
お知り合いだそうです。
 私のようなサラリーマンにはない深い包容力のある社長で
あると感じました。

2011年6月4日
 6月になりました。来月から3ヶ月、木金休みで土日出勤が現実になってしまいました。勤め人の自分ではどうすることもできません。
熱中した零戦も形になり、自分の満足が得られると気持ちがさめます。次の構想もまだ熱くなるほど集中できません。
 「ひらどロマン」という高級しいたけを生産しておられる会社の社長と、零戦が縁で連絡を取るようになりました。
試食のしいたけをいただきました。かなりおいしかったです。生まれて初めて食べた、肉厚の高級しいたけでした。なんとも人柄の良さそうな社長さんで、尊敬できます。

最近購入した雑誌2冊を紹介します。
 歴史人という中高年向きの雑誌の零戦特集です、値段が680円以下ということもあり購入しました。
この本は真面目に読めませんでした。週刊誌も400円する時代に680円のコストだけは評価します。
 初心者向きに解説してあるので、読めるつもりでいました。専門家ではないプロのライターが資料を調べて書いた記事です。扱う内容が第2次大戦ものなので当時の当事者からのインタビューは望めず、零戦設計者堀越さん、撃墜王坂井三朗も死去されており当時をしのぶ資料から調べ書き直した記事は迫力に欠けます。
 一方「アナタノ知らない兵器2」はこがしゅうと、というスケールアビエーション掲載記事のライター&イラストレーターです。著者はくわしく知りませんが、彼はこのイラストを描く前に実物を取材しているはずです。そうでなければ描けない細部の描写と解説がなされています。本物を見た迫力が感じられます。
 またイラストはパソコンで描いているようですが、3面図から立体図を自由な角度から見られるように動かせるソフトを使って描いていることが想像されます。飛行機、船、戦車と描こうとする角度がかなり工夫されております。ただマニアックな本であることは間違いありません。本物をみて作る模型の大切さを再認識しました。

2011年5月28日
 [rolls royce merlin]でインターネット検索すると多くの資料が見つかります。英国のエンジンだけに日本語の資料に
限定すると少なくなります。欧州のマニアはすごい方が多くて、調べると自分のレベルが疑問になったりします。
 資料は、性能データや、開発史といった読み物主体なので、模型を作る立場では役に立ちません。
検索事例で、1/5で実働するmerlinを製作した資料がありました。完成したのは1981年で30年前です。
写真で構成部品のすべてが紹介されています。エンジンの運転される様子の動画もありました。
エンジン図面を入手することは不可能なので、縮尺模型のパーツ写真から実際の構造を推定します。
 後世のイラストレーターが描いた立体断面イラストが見つかりました。栄エンジンもその程度の資料は
ありますが、栄エンジンの図面となると見たことがありません。
 今年のホビーショーには行きませんでした。ホビーショーが終わるとマニアがネット上に多くの写真を掲載します。
それらを拝見しました。「タミヤで1/32」のP−51ムスタングが出たようです。
 私の作ろうとしている、マーリンの米国ライセンス生産版の、パッカードマーリンが搭載されています。
写真で拝見する限り、私の目指す金属エンジン模型としてはプラモのパッカードマーリンは参考にはなりません。
 市場のニーズとして、零戦栄模型に飽きると次はなにかを探し、米国P−51か、英国スピットファイヤーは
次の商品企画と思います。日本語のエンジン資料はパッカードマーリンの資料が、比較的容易に見つかります。
 わたしの模型製作スタイルとして、製作前にかなりの調査をします。構造を調べないと物はつくれません。
それ以外に零戦では「設計者の堀越さん」、一式陸上攻では「山本五十六」、F16では「サンダーバーズ」というように
関係人物の調査も進めて自分として、飛行機のドラマを構成しているようです。
 いまスピットファイヤーという機体を一応決めました。まだP−51に浮気する可能性もあります。
スピットファイヤーというと、ガンで早くになくなった有名な設計者がいます。彼を調べるのか・・・・・・?
それとも「中島飛行機と栄」の関係のように「ロールスロイスとマーリン」の関係を調べるかです。
 そうすると冒頭のリンクにある、英国の歴史的エンジン協会の英語の文献を読むことになりますが。
趣味でそこまでするか。趣味だからこそそこまでできるか。いろいろ考えます。
 納期、期限はないので気長にやります。5月15日のイラストのアルミブロックだけを削りで製作することは
1ヶ月もあればできます。たぶん土日が4回ぐらいです。
 シリンダーヘッドにはROLLS−ROYCEの文字を入れたいし、ヘッドカバーのボルトも再現したい等どこまで
やるか考えます。
 先週は家内と一緒にバラ見物をしたので、模型は一切進んでいません。
次に私の手が自然に動き出すのはいつになるのか、時間あるからといって先に手を動かすと。
ろくな作品になりません。手が動くまで少し時間がかかると思います。

2011年5月15日
 マーリンエンジンをアルミ5ブロック構成にて基本構想を検討してみました。縮尺は1/16の想定です。

1.左上プロペラ軸はスピンナー取りつけM6ネジ、ベアリングは外形φ10、内径φ5の2個装着、M5ネジ締め、タミヤ樹脂平歯車18枚
2.アルミのプロペラ軸ハウジングへベアリングとを圧入
3.シリンダーブロックは左右別々に15mm厚アルミ板より削りだし
4.クランクケース本体は、20mm厚アルミ板をシリンダー取りつけ面を角度加工して5角形に、モーター挿入部をφ10mm穴加工
5.モーターは外形φ10mmモーターへ、タミヤ樹脂平歯車12枚を厚入
6.プロペラ軸が軸間ピッチ8mmで2/3減速
7.エンジン後端にはスーパーチャージャーを旋盤削りだしで、ボルト付け

 メイクアップは、欧州の車文化の影響を伝えています。ミニカーは英国を連想させます。英国はロールスロイスの国で
飛行機用としてはロールスロイス、マーリンエンジンがあります。

 店の商品をまねるということと、商品から次の作品の発想の刺激を受けることは全く異なります。
いま考えていることはマーリンエンジンを全金属でモーター駆動で再現できないかということです。
 零戦でしたのと同じ工程をスピットファイヤーでやれないか最初マーリンを単品で製作し、見られる状態にできないか。
それができたら、スピットファイヤーの機首から始まり、操縦席までの部分を真鍮で製作できないか、構想の初期
段階の検討をしてみようと思います。

 メイクアップの店主さんもなかなかの個性の持ち主のようです。
入店して最初の30分は謙虚に商品を見学させていただき、謙虚に質問をしていきました。
最初から、なにか買わないと失礼にあたるので雑誌購入はするつもりでしたので雑誌を一冊買うと、店主の対応が
ソフトになりました。ポリシーを明確にもたないとやっていけない店ですね。

 メイクアップのあとで、徒歩5分の青山ウィングクラブに行きました。製作の対象としては、やはり飛行機は外せません。
メイクアップから学んだことは、小さいことへの挑戦です。スピットファイヤーのマーリンエンジンのシリンダーヘッド
ボルトぐらいは数を減らしてでもM2ぐらいでつけないと。
 マーリンエンジンの資料を集めだしました。基本構想はどのようなアルミのブロック構成にするかという問題です。
プロペラ軸をモーター直結にするか、減速するかの問題もあります。またモーターをプロペラ軸直後に設置するか
延長軸で延ばして、エンジン最後端にモーターを設置するか等の基本構想を練ってみます。

2011年5月13日
青山にある「メイクアップ」は2万5千円〜30万円のミニカーを製造販売している老舗です。
 青山メイクアップ訪問
 11:00開店と同時にメイクアップに入店できました。45分間店主と、会話ができました。
正直に飛行機の金属モデルを手作りでつくっていること、精密金属模型の勉強のつもりで来たと話しました。
 技術的な質問は避けて、どういう人たちが買いにくるのか。購入者の特徴や、価値観はどうなのか、
お客様像についての質問や、1ロット何台ぐらいで企画しているのかを質問しました。
1.客層は25歳〜35歳ぐらいまでの若い層。
2.基本的に自動車が好きな方が、お客さんです。
 車好きでないと買えません。
3.お客さんの価値観は人それぞれで、レース好き、ロードカー好き
 各人各様で価値観の平均化はできません。
4.商品は1ロットで1000台つくることを基本にしています。
 開発費は500台でも1000台でも同じなので、500台だと単価が
 2倍になるだけです。
5.お客さんの手作りには手作りの良さがあるので、当店商品の
 価値観と手作りの価値観を一緒に考えないほうがいいです。
6.来店記念にF1MODELINGという1800円の雑誌を購入しました。
 店主は、最初は初めての買いそうもない客に無愛想でしたが
 雑誌を1冊買ったあとは、打ち解けいろいろ話をしてくれました。
7.本当はもう少し高めの値段設定にしたが、店としてはぎりぎり最低
 の値段設定にしている。

所感:1/43のモデルカーのエンジンは小指のつめ先程であまりに小さい。
鑑賞することは楽しいが、車趣味ではないのでモデルカー1台を3万円で買おうとおもわない。
 帰りに寄ったウイングクラブの飛行機は40万の飛行機を30万に値引きするとい言われたら。
30万でも買えないが、少なくとも買えたらいいなとは思う。
 零戦をショーケースから出して、コックピットを拝見させてもらった。
値段は125万円で、値引き応談とのことでした。次の製作課題は
スピットファイヤーのマーリン66エンジンとコックピットまでのカットモデルを
作れたらいいと思う。空冷☆型はやったから次は液冷V型がいいな。
1台30万円もするミニカーを置いてある店はいい経験でした。


2011年5月7日
 浜松エアーパークを連休中に3回目の訪問をしました。家人と一緒なので、3階の喫茶コーナーで海老ピラフを食べました。
家人は飛行機やエンジンには全く興味がないので、展示格納庫では一人で見学しました。
 最近はネ20に始まって、エンジンに目がいってしまいます。機体は今は卒業したみたいで、エンジンに惹かれてしまいます。
TF−40エンジン:ロールスロイス社のエンジンをIHIがライセンス生産したもの。F1支援戦闘機、T2練習機に搭載されました。
TF−40の図面は絶対に市販されていないので、実物ベースで補機の構造をひとつひとつ、理解しては細い真鍮線で配管を作ったらどうか?
タービンブレードを精密に同じ枚数で再現するにはどうしたらよいか。このエンジンの再現は結構ハイレベルになりそうです。

J79エンジン:F104とF4ファントムに使っていたジェットエンジン、米国GE社で開発したエンジンをIHIがライセンス生産したもの。
細かい配管が美しい。これを模型で再現したらどうなるか、考えてみた。左下のインテークまわりはネ20の面影も少し感じる。
真ん中の黒いのが、スターターモーターで、下の黒いの二つが燃料ポンプなのか??専門書を調べないとわかりません。

2011年5月3日
 今回の零戦模型を製作して、D社「零戦をつくる」の構想コンセプトと比較してみたくなった。

D社の「零戦をつくる」推定 わたしの宇宙「零戦」金属模型
原型 青山ウイングクラブ販売の1/18零戦スケルトン模型と推定 精密図面を読む掲載の松葉稔氏作図1/48零戦21型
構想  すべての部品を市販の零戦書籍から寸法取りすることは
ほぼ不可能に近く、実物零戦から採寸されたモデルを参考に
商品化されたと思われます。
 ウイングクラブの零戦は参考商品として購入していると推定
河口湖の零戦を取材して実機の骨組みを確認していると推定
お手本はウイングクラブと河口湖の両方ですが、形状を精密
測定可能なことから、ウイングクラブの情報量が多いと推定
 西ドイツで製作されたウイングクラブの零戦が1/18の理由は
インチ系の工業世界ではフィートとインチの関係から
1フィートを2/3インチにしたのが1/18スケールになり、
1/72模型を4倍した1/18が、インチ系縮尺では好都合です。
 参考購入した1/18零戦を分解して、骨組部材形状を転写
原寸ではコピー商品の疑いがもたれる為、若干拡大する。
 メートル系工業社会でキリのいい1/16に拡大し、骨組みの
部材をアルミ板からプレス打ち抜きのパーツ化し各号に配分。
 エンジンは亜鉛ダイキャスト用型を製作したのではないか。
ミニカー等の業界に仕事を出すが、原型はウイングクラブの
零戦を分解して得たエンジンを使った可能性は否定できない。
 商品を図面から起こすことに比べ、若干スケールの異なる
類似サンプルモデルがあることが商品開発を安く、スピードを
アップの理由です。3次元CADで立体データを作ったら膨大
なコストになるが、光学的形状スキャナーで3次元のモデル
形状をデータ化し、18/16倍すれば、部品の製作コストは
かなり低減できたと以上推定しました。
 精密図面を読むの図面を2倍拡大して1/24でエンジンに
直径10mmモーターを入れる検討をしました。
 1/16では十分過ぎるほどのスペースがあり間の抜けた
エンジンになってしまう、エンジン用アルミ材サイズも大きく
なることから、ぎりぎりでモーターの入る1/24に決定した。
エンジン外観は当時の栄エンジン写真資料を1/24相当
に拡大コピーし、方眼紙上でエンジンの模型構想検討。
 栄エンジンをミニ旋盤で製作可能な部品に展開した。
次に機体部品を旋盤で製作した以下の旋盤加工リスト

自分で旋盤をまわして零戦の部品をつくる楽しみを
味わうことが目的です。
1:シリンダーブロック14個
2;クランクケース、前側、後側 各1個
3:7.7mm機銃2丁
4:操縦席計器板メーター
5:主脚、車輪各2式
6:20mm機銃2丁と60発弾槽2セット
7:エンジンクランク軸、スピンナー
8:(プロペラブレードは未製作)
9:増槽燃料タンク
 胴体は、真鍮ハンダ付け、主翼はアルミ厚板を削りだし
操縦席の構造は零戦関係の雑誌資料を参照した。
全ての部品を金属製にすることで模型の付加価値アップ
要旨 100万円の模型が各号合計15万程度で手に入れられる。 零戦のエンジン操縦席を旋盤主体のパーツで製作する。
感想 毎週2千円弱で、100万の模型を2年かけて手に入れられる。 機体全体を製作せず、部分的製作でカットモデルの印象
を出し、世界に一つしかないオリジナル性を強調した。


2011年5月1日
 新星出版「カラー版徹底図解、零戦のしくみ」@1500を連休初めに購入しました。著者は有名人ではない、プロの編集者が、参考文献から素人にわかりやすく解説した本で、2011年2月発行で存在は知っていたが、入門者向きの本なので購入はしていなかった。店頭で立ち読みすると、解説がわかりやすいこと、初期型の21から最後期の62型や、54型まで解説していある。また戦記、人物、ライバル機比較までかなりわかりやすい内容なので買ってしまった。昔は著者名で本が売れていた。高名な学者や、研究者の書いた本は難解です。最近わかりやすく解説した本が販売されている。航空力学や、ジェットエンジンとか専門書ではとても読めない内容を素人でも興味を持てば読めるようにしている本です。

2011年4月28日
 浜松エアーパークが2011年から入場無料化されたことを知りませんでした。
零戦52型の吊り下げ展示のある航空自衛隊浜松広報館が今年1月から無料化されました。昨年民主政権の方針により500円有料化されたことで、1年程訪問していなかった。今回500円払うつもりで、さぞ空いているだろうと予想して訪問しました。
 「有料化実験は平成23年1月にて終了しました」と大看板が掲げてありました。訪問したのが木曜日午後ということもあり空いている、図書コーナーでゆっくり閲覧すると、AWACSが離陸していく、さすが平日だ土日では離着陸は殆どみられない。大型機の離陸は迫力がある。しばらくするとT4も順次離陸していく。
ほんの20分ほどすると先ほどのAWACSが帰ってきて着陸態勢にはいる。滞空時間が短すぎるのでタッチ&ゴーかと思ったがそのまま着陸した。
素人目にみても着陸姿勢がぐらぐらして訓練中であることがよくわかる。吊り下げ零戦はいつもの通りで今回は調査目的ではない。
搭乗型フライトシュミレータを体験させてもらい、簡易型フライトシュミレーターも2回操作した。入場料が無料だったので450円のパフェも食べました。
展示に変化があったわけではないので、滞在時間は1時間半でした。過去20回も見学しているので1.5時間もいると飽きます。2時間が限界と思います。
 浜松より近場のかたはゴールデンウイークにいいかもしれません。
下のF2は2010年3月訪問時の撮影、右の吊り下げ零戦は2008年訪問時の撮影で今回のものではありません。

AWACSは2006年エアーフェスタ時の撮影です。

2011年4月24日
SL−3旋盤加工の思い出
20代の若い頃NC旋盤で加工をしたことがあります。
自分で設計したラインの2交替要員となって、夜勤も随分やりました。
不良も沢山つくって会社の上司に怒られました。

そんな思い出のある旋盤は技術の原点だと思っています。
旋盤を使える人は、だまっていてもフライスは使えます。
フライスを使える人に、旋盤を触らせても思うように削れません。
旋盤には旋盤の勘所があるからです。

 フライスを使う職人さんは、水平直角にこだわります。
へぼにフライスを使わすと僅かに直角の狂った直方体をつくります。
この世にある直方体で、すべての面が真直角なんてありえません。
ミニ旋盤ですが、趣味で旋盤を回せることは幸せです。

旋盤を所有する会社のオーナーでなければ、
旋盤で自分の好きなものをつくるできません。

最近不況で、中古の旋盤が安く出回っています。
畳の部屋に何トンもある旋盤を入れることは不可能です。

旋盤でアルミの切粉や、真鍮の切粉を出すこと自体快感です。

のこ盤で切り出した、水平も直角もばらばらな端材が見事真円
の円柱に生まれかわるのです。
ヤトイを考えること、段取りを考えることも楽しい。
最初の切粉をだすまでのめんどくささがたまりません。