113.インデクスに戻る

2012.7.29・・・・・・・・・・・・・・・一時中断  F86セイバーはほぼ完成といえるのですが、最後の完成写真はもう少し後まで撮らずにおきます。作者のわがままですが、完成としてしまうと、手を入れられなくなるので、98%完成あたりで中断します。機体表面のパネルラインやリベット表現はなしとするのか、つけるのか迷います。この状態が気にいっており毎晩眺めて、枕元において寝ます。
2012.7.15
 フィギュアーの塗装をした。風呂のDIYはタオル掛けのハンガーを追加でコンクリートのタイル目地にφ4穴あけを4箇所して、追加工事も完了した。
 電動ドリルは打撃モードのコンクリートドリル対応だが、φ4穴を2箇所あけた時点で電動ドリルが動かなくなり、ヒヤッとした。CAホームセンターが地元に開店した際激安で買った電ドルなのでこれまでかと思った。
 一応分解して、導通確認をテスターでしてから廃棄しようとした。
全てのネジを取り外して、分解する前にもう一度通電動作確認をしたら、廻ってくれた。ラッキーだ。DIYのブログになってしまった。
 さてフィギュアーだが、パイロットの顔と目に苦労した。お人形さんみたいだ。
ノモ研の「模型作りのためのテクニックガイド」及びSA2009年5月号「フィギュアーのいる風景」のフィギュアー塗装ガイドを読み直した。
 いざ出陣で、緑の服の基本色、濃い目の緑、薄めの緑の3色をつくり塗り始めた。パイロットは舞妓さん、主役で、整備員は仲居さんの脇役だから整備員を控えめにしたつもりだ。舞妓さんの髪の色は現代風に茶色に染めた。
 F86セイバーとフィギュアー2体セットは毎晩、眺めてから寝る。タイトルが欲しくなった。「女性自衛官エンジンテスト?」・・・・・「斉藤萌F86Fと機付長」・・・・!このキャッチフレーズだ。
 2階の工房は自然の換気でエアコンなし。塗装に2時間かかった。
湿度が高く汗だくになる。
 F86Fのエアーインテーク、穴があると指を入れたくなる。のぞいて見たくもなる。シマウマだって覗いてみたくなり、中に食べ物がないか探している。
2012.7.14
 息子が買ってきた動物フィギュアーを撮影に拝借した。
スケール的にぴったりではないが、誤差の範囲内である。
作業としては、パイロットの服の修正をした。落下傘ハーネス類やポケットをつけたに過ぎない。塗装も必要だが今日は別のDIY修理の必要がありその気分になれなかった。DIYで風呂場の石鹸台をつけた。
 最近物入りで、夏本番を前にしてエアコンが壊れたので買い替えに続いて、風呂のボイラーの修理依頼もした。業者さんが数回家の風呂場に入り、風呂給湯が動作しなかったり、シャワーが上手く出ないことを直してもらった。
 他人が家に入ると、風呂場があまり整理されていないことに気づいた。
タイルの壁に、ドリルで穴をあけることを躊躇して今まで接着や、吸盤タイプのハンガーをつけていたが、何度も接着と、脱落を繰り返し汚くなっていた。
今回思い切って、コンクリートのタイル目地部分を狙ってドリルで穴を開けた。ホームセンターでコンクリートに穴をあけて打ち込むと先端が広がるタイプのコンクリート用の釘を買いそれで固定した。初めてだったなんとか上手くいった。風呂場のタイルの壁に、小物掛けを沢山つけて、石鹸を置く大きな棚もつけた。娘の趣味の石鹸が増えて置き場に困っていたことが解決したのでよかった。
2012.7.8
 パイロットフィギュアーの中仕上げ状態まで成形した。
近接撮影なので、整備員とパイロットの両方にピントを合わせるのが難しい。
整備員の顔が、小さすぎたのでパテ盛りをして一回り大きくした。
身長160cmの女性整備員のつもりだったが、小学生みたいな感じになった。
パテ硬化までに30分から1時間程度かかるので、作業が途切れ途切れに
なる。緑のDUROパテを素体が硬化したセメダイン木部用エポキシパテに、服を着せるようにパテを延ばしながらまきつけてていく作業は、DUROぱての柔らかさと粘りが適度で工作しやすい。
 緑のDUROパテは硬化までに時間がかかり、途中でいじると予想外の変形が生じるので、DUROパテの硬化待ち状態で作業を完了した。
パイロットの顔にはこだわったつもりだ。
少なくとも整備員より美人に仕立てたかった。
まあなんとかなったか?

 次回パテが硬化した状態で、ベルトやポケット類をつけようと思う。
人の顔というのは雰囲気だ。今回の場合下書きスケッチがあった。
自分の中でパイロット人物像のイメージがあるので、スケッチを見ながらパテを成形したらそれらしい人になった。
 今日録画で、モスラの映画を見た。1961年昭和36年の作品だ。
息子が衛星放送を録画してくれたものだ。
映画ではF86Fセイバーが当時の自衛隊機として活躍する。
今から50年前の映画の世界には、黒電話に、昭和30年代のトヨペットクラウン、自衛隊のシコルスキーヘリ、ボーイング707がパンナムのジェット旅客機だった時代だ。ザ・ピーナッツが小美人の妖精として登場した。
映画モスラのF86Fはサイドワインダーミサイルを装備して使っている。
世界の傑作機No.93のF86セイバーに、1958年9月24日に台湾空軍のF86Fセイバーが、米軍から供与されたサイドワインダーミサイルを世界で初めて実戦使用し中国空軍のミグ17を6機撃墜した記事が載っていた。それから2年後の1960年には自衛隊機F86Fにサイドワインダーが装備された写真が別の雑誌に掲載があった。50年前に、敵機の排気熱を追いかけミサイルが追尾することは革新的だったと思う。私のF86Fも最後の仕上げの段階に入った。フィギュアーを仕立てて、ドラマをどう構築するかだ。
2012.7.1左ページの実機と比較して雰囲気が出ているのだが、今ひとつ精密感に欠ける。ホイールが違うことが大きいかもしれない。放射状の溝を入れたらカッコウがつくか。材料は真鍮で硬度がある彫刻刀で彫るわけにはいかない。オレオの抜け防止の三角形状をしたアームの形も少しおかしい。次のフィギュアーはパイロットを考えている。まだイメージが固まっていない。イメージなしで作ると駄作フィギュアーになってしまう。夜の19:40だ、思いついたのでホイールの修正をしてみる。リューターにつけた小径切断研石で溝いれをしてみようと思う。オレオのアームはラジオペンチで修正か
 すこし苦しいがこんなところか。デジカメで撮影すると悪い部分が目立つ。自分の生の目で見てしまうと製作者は自分の作品に甘くなるのか。自分の作品は客観的に見たほうがよさそうだ。雨の日曜だった。先週修理した雨漏りは直り、今度の雨で再発は防止できた。
 先輩諸氏のソリッド主脚をホームページ上で拝見すると精密感あふれる。当然旋盤を持っていると思いきや、聞くと持ってないという。いろいろなサイズの真鍮棒や真鍮パイプを組み合わせて半田付け、ヤスリで削って作るようで、製作方法は各人まちまちだ。私の、ミニ旋盤の購入動機が主脚を上手くつくることだった。旋盤なしでそこそこの脚を作れる人がおり、私の脚製作もまだまだ修行が必要だ。ソリッドモデルは、プラモに比べると圧倒的に重量がある。その機体を支える脚はプラスティックや、木製では不十分ですぐに折れてしまう。私の脚は現在M4金属ネジで、機体側にも金属メネジでねじ込み組み立てです。収納はあきらめてている。飛行姿勢にしたければM4ネジで脚を取り外すことになる。
2012.6.30
 前脚、主脚の細部を製作した。フィギュアーに取りかかって脚部が忘れられていた。前脚の追加部品と、脚収納カバー、主脚の追加部品とカバーの製作で、4時間ぐらいかかった。半田付けがネックのようです。
強度と見た目の両立が難しい。金属部品なので強度は必要で、ついつい
余分に半田を盛ってしまう。あとで気づくと半田が結構きたない。
 ホームセンターで買った素材と工具、電気パーツ屋で買ったLEDとモーター、手芸用品店で買ったピン、模型屋で買うのは塗料とミニベアリング、すべて手作りでここまできた。機体の前下の黒い点二つは半田ごての焦がし跡だ。
手作りの良さもあるが、半田のはみ出しや、焦がし、精密キットではありえないばらつき部分がある。なぜこんなに苦労して手作りするのか。
 世界に一つしなかないものを作りたい?自分の製作技術を向上させたい?
いや模型を設計すること自体が楽しいし、旋盤加工が楽しいからだ。
 自然に手が動いて方眼紙にエンジンの検討図を描いたり、自然に手が動いて旋盤で部品を作れることが楽しいからだ。
 前脚では意外な所に旋盤加工で、内径4mm、外形5mmの真鍮パイプの全長決めと切断は旋盤加工、φ10真鍮棒から前脚上部の真鍮ブロックの切り出しにはグラインダーと旋盤を使った。主脚柱の溝や段差は旋盤だ。
2012.6.24
 女性整備員のパテ成形がおおむね終わった。最終完成ではない。
緑のDUROパテの完全硬化に時間がかかる。成形後4時間たった時点でも、若干の柔軟性が残っている。完全に硬化はしていない。指で強く押すと指紋がついてしまいそうなので、機体に問題なく装着できることを確認して本日の作業を終わりにした。セメダイン木部用エポキシパテで素体を作り、DUROパテで服を着せるのが成形性が良い。DUROパテは以前秋葉原のボークスショールームで小分けを購入しておいたものだ。
 フィギュアーの製作はパテの選択だと実感する。現在市販されているエポキシパテで今回の組み合わせが最高だ。少なくとも素体はセメダインエポキシパテ木部用以外は考えられない。前回スピットファイヤーでは、洋服はタミヤエポキシパテを使ったが、粘りが大きく、DUROパテより作業性が悪い。
 顔の正面視は上手くできたが、側面視はまだが修整の余地がある。
今触ると未硬化の帽子までダメにしてしまうので、硬化後に修正する。
 SAスケールアビエーション2007年11月号、2009年5月号にフィギュアーのパテからの製作方法が掲載されている。自分でフィギュアーを製作してみる気持ちになったのはこの記事がきっかけだった。2007年の時点ではまだ自分でやれるか全く自信がなかった。ホームセンターでパテをいろいろ買いまくり自分なりに試した。パテだけでも数千円買った記憶がある。
 セメダインエポキシパテ木部用を探した、これが地元のJEホームセンターでは取り扱い品でなく、D2センターでやっとみつけたが当初はパテはメーカーが異なることは問題ではないと思っていた。それがいざ成形してみると雑誌SAで指定のずばりそのものでないとダメであることが失敗してわかった。
 最初の一体は、幼稚園の粘土細工だった。全工程を一気につくろうとするからだ。初め素体と顔のみ硬化させて後、服を着せる工程もSA記事から学んだ。セメダインエポキシパテ木部用は15分で完全硬化する、硬化後電動リューターにつけたロールペーパーの紙やすりで余分な部分を削っていく。
 
 エポキシパテのフィギュアーは、修正と盛りを何度も繰り返すことが可能で一発で仕上げないので、拡大鏡と、細工用の歯医者のスパチュラ、それに多少の粘土細工の心得があれば彫刻家の腕がなくても可能だと言いたい。一からつくる創造性は、完成後の満足感が違う。
左は実際の自衛隊員で緑の制服を着た女性整備士さん。
 T4ブルーインパルスの整備員だが華やかな職場なので、意識的に数少ない女性整備士を配置しているような気がする。
 今回の女性フィギュアーは、女性であることの身長と体形に気をつけた。
肩は小さくまるまっている。おしりは男より若干大きく、胸のふくらみも表現する。素体を削っていると、すこしエロチックな気分になる。フィギュアーといえども服を着せる前の女性の体だ。前作スピットファイヤーでは女性パイロットは外人ということもあり胸は少し大きくしすぎている。
 フィギュアーはやはり機体の付録の位置づけだ。機体なしでフィギュアーだけ作れない。思った以上に面倒な作業だ。情景設定を考え、ポーズを決め人物イメージを頭で作りこんでいく。それをしないと、40年前のプラモ付属のパイロット人形、とってつけたような頭と胴体だけの面白くない造形になる。
 SA雑誌は編集長が、市村弘、以前編集責任者に梅村弘がおり彼の名がなくなってからSAの質が落ちたと感じていた。しかし市村と梅村は同一人物であることがわかった。市村のペンネームが梅村だったのだ。それに梅村は本の執筆もできる作者だった。
 
2012.6.23
 フィギュアーのスケッチと真鍮線で基本ポーズを製作した。
1/24で身長160cmの日本人女性整備員という設定です。
フィギュアーの全高さは66mmになります。
夕方から開始した、右足は翼前縁に2mmの穴を加工して、下からM2の六角穴付きボルトで止める為、M2のタップが加工してある。
 この後顔と、手先だけパテ盛りをしようと試みた。タミヤエポキシパテで成形をトライしたが、粘りが強くて上手くいかなかった。この際やり直したほうが得策と考えて、作りかけた頭部を硬化前にふき取って元に戻した。明日もう一度従来使っている、セメダイン木部用エポキシパテで素体を作ろうと思う。
 今朝は先日の台風で雨漏りがしたので、防水塗料を使って雨漏りを直した。
家の修繕のDIYに力が入っており、フィギュアー製作は上手くいかなかった。
 昼は買い物のついでに本屋に立ち寄った。歴史読み物雑誌で、零戦特集、戦艦大和特集があったが、専門書籍を蔵書しているので買う気にはなれなかった。SA7月号も最近のSAはプラモの作例ばかりでフィギュアー特集がないので、買う気になれない。他モデルアートから飛行機プラモ製作ノウハウ特集があった、改造事例が気にはなったがプラモの改造であり、ソリッドモデル作者にとってはこちらも参考書として買うまでには至らない。
 
2012.6.17
 機体表面を0.2〜0.3mm沈めてアルミプレートを機体表面とツライチに装着した。ノミでプレート装着凹み部を慎重に削った。
 アルミプレートは4隅を0.5mmの虫ピンで止めた。
ドリルは先日購入してあった0.5mmだが、相手が0,2mmアルミと木材なので今回はスムーズに加工できた。
虫ピンは、文具店には売ってなかった、100円ショップにもホームセンターにも売ってない。手芸用品店でみつけた、シルク用0.5mmごく細ピンだ。
仮縫いの時布を止めるピンだ。
 使うのは8本だが、360円だった。下のセロテープ仮付け状態より見栄えがする。機体表面は、サンディングシーラーで表面の凹凸をならしたあと、ウレタンクリアーを塗装した。
 日曜日で雨もあがった、今日はこのへんでやめておく。午後は食料品の買い物だ。
2012.6.16
 今朝6時〜8時でガンパネルをアルミ0.2mmで工作した。
製作中だ、今日はこのあとまた終日外出予定がありここまでしかできない。
アルミパネルと、胴体掘り込みがすこし合っていないのが気になる。
アルミの長穴あけも随分苦労した。カッターとのみで切り抜いた。

小さな四角のへこみは搭乗員の足掛けで実機に存在する。
フィギュアーでここに足をかけたフィギュアーを製作するつもりだ。

現代のT4ブルーインパルスのビデオをみた。
女性整備員が一人写っていた、日本人女性なので体格が小さい。
160cm弱か、ほかの男性整備員に比べると身長が10cm弱は低い。
 その他日本人女性特有のキャシャな体格だった。
この辺を考えてフィギュアーを作ろうと思う。
2012.6.13
 毎月一回の通院日で休暇を取った。本音は、模型を作りたかった。
操縦席の計器版、計器版上部のガンサイト、操縦席左機器、右機器、及び操縦桿を製作した。
 メーター類はφ4真鍮棒にφ3で座ぐりをしている。その工具が下の真鍮棒で補強をしたφ3ストレートビット木工用です。スピットファイヤーのメーターもこの方法で製作した。相手が真鍮であること、ビット径がφ3と小さいので、旋盤で材料を回転させて、軸方向に送りを掛けトリーマービット本来の使い方と異なり、細いビットが曲がりやすい。曲がり防止でφ3部剛性アップの為に切削しないφ3部を真鍮で補強している。
 木工用でもφ3は小径のため、ビットはφ6のビットの、倍ぐらいの値段だ。
素材の真鍮棒はφ4、φ10〜φ12の真鍮棒より粘りが強く切削性が悪い。アルミもφ10程度の押し出し材は飴を削っているようで旋盤での切削性は最悪だ。
 φ4の真鍮棒へφ3座ぐりを12個加工するのに、一番時間を使った。
ガンサイト周辺の機器は、エポキシパテと、タミヤぷら棒です。四角形の手前二つのブロックはタミヤプラ棒から製作した。
操縦席左壁面に実機と同じ機体形状の絵付きのパネルを描いた。
 平日の昼間に、5時間程度工作した。気候もよく過ごしやすかった。
今日家人が一人休日で家にいるので、昼飯も寂しくなかった。

2012.6.10
 操縦席と、操縦席後部部品を製作した。
キャノピーの反射で見難くて申し訳ない。今日も午後外出の約束がある。
写真にこだわっている時間がない。朝7時〜10時の時間で製作した。
 キャノピー周囲のパテ盛りは昨晩のうちに完成硬化させていた。
射出座席の射出レールが真鍮棒で形になった。
ヘッドレストも真鍮の半田付けで製作した。
操縦席後部のライトのようなものは、LEDを一個使った。
光らないが、ちょうどサイズ的に適当だったので、予備を一つ使った。
 操縦席及び、操縦席後部の配置は図面を機体に貼り付けて実施した。
従来はコックピットの操縦席内部配置は、目分量で製作していた。
今回わざわざ実機を見学にいき、事前検討も十分だったので上手くいった。
2012.6.10夜
 操縦席写真が不鮮明だったので、銀色塗装後、キャノピーなしで撮影した。左から:アルミブロックを接着、真鍮φ1の2本レール上に真鍮ブロックとLED、(LEDはダミーで光らない)射出座席レールはφ4真鍮棒2本、ヘッドレスト、一番右が真鍮製操縦席だ。パイロット足元は深さが足りないので更に掘り込んでエアーインテークと貫通させてしまった。
 真鍮製の操縦席床面をはめ込んでエアーインテークとの隔壁にした。
午後所用で磐田市に行った帰りに、浜松東部のK21ホームセンターに立ち寄った。売り場がリニューアルされたと同時に、唯一ここにしかなかった長さ300mmの朴のブロックや、朴板が標準商品から消えてなくなった。
 F86F前半分胴体には朴50×50×300を2本、30×30×300を2本使っている。4本で2500円ぐらいだったと記憶している。工作用木材としてはかなり高価だが、朴は値段なりの材料だ。木目が緻密で細かく、サンドペーパーで仕上げると美しい表面が得られる。木材専門の店には朴材はあるが、こちらはかなり割高となる。残念だ。これからは通販か、木材専門店か、それとも朴材以外の材料や、真鍮板で胴体を作ることになるのか。
 今回の朴製F86Fは、大切に仕上げたい。
ホームセンターは売れ筋素材で販売効率を求める為、一部のマニアや彫刻家しか買わない材料はホームセンターから消える運命か。
2012.6.9
 浜松広報館へキャノピーと胴体のつなぎ部分の形状確認に行った。
2012.6.2の写真でわかるように、塩ビで成形したキャノピーは先端が尖っている。実際のF86Fキャノピーは先端部分は胴体と滑らかに一体形状となっている。パテ盛りで実機形状に合わせようと計画している。
 広報館は16:00閉館だ。公的展示館にしてはかなり早めの閉館です。
フィギュアーの設定とポースも考えようとしている。
 広報館には航空図書室があるので、そちらでF86F関係の参考になる写真が掲載されている図書を探した。あるにはあったが、時代が古すぎて、航空自衛隊の全機種の歴史本に多少掲載があるだけだった。
 F86Fの就役は約50年前なので、当時自衛隊は男の世界で、女性整備士自衛官など写真にあるはずもない。現在ではDVDに女性パイロットまで登場するのだが。空想の世界で考えることにしよう。
2012.6.2
 曇りの土曜日前脚、F86F主脚の車輪がついた。
タイヤ部分は、アルミ削りだし、ホイール部分と車軸は真鍮削りだし、
タイヤと車軸は内径φ5、外形φ10のミニベアリングで回転する。
車軸はM2の六角穴付きボルトで、脚柱に固定した。

 午後1時開始、午後5時終了で、4時間の工作だった。
わたしは、旋盤で作れる部品を先に作りたがります。
わたしは、旋盤工作が楽しみだからです。

 ミニ旋盤compact3は、親ねじ交換後往復台のがたも調整で解消した。
突っ切り加工も快適に削れます。いままでバイトが悪いのかとバイトの研ぎなおしばかりしていたことが不思議です。

 明日は外出予定があり、終日工作はできません。
次はわたしの習性からフィギュアーをつくると思います。
操縦席にフィギュアーを、着座させる情景はつくらないと思います。
スピットファイヤーで2体作りましたが、今回も2体で考えたい。
2012.5.27 夜
 偏芯軸切削ジグと、削ったF86F前脚支柱
真鍮素材は手持ちがφ12が最大径、ホームセンターではそれ以上の直径は売られていない。素材中心加工では、左の形状が取れない。偏芯切削する必要があるが上手くいくか不安だった。
 旋盤精度がよみがえり快調なので、夕方思いついて、なんとなく削ってできた。考えるプロセスが一番楽しい。
1.チャックにジグをつかむ。
2.偏芯穴に素材の真鍮棒、φ12を差し込む。
3.芯押し台にセンタードリルを装着して、偏芯状態のセンター加工をする
4.芯押し台に回転センターを装着する
5.素材を偏芯状態で回転させ、φ4の取り付け軸を加工する。
6.クランク形状は、サンダーやグラインダーを駆使して削りだす。

金曜日夜から随分製作がはかどった。
2012.5.27
 ←機体を上下分解する。M4金属メネジの市販オニメナットを機体上側に埋め込んであり、何度も精度よく分解組み立てできる。
 左下:操縦席のくりぬく部分をマーカーペンで描き、ドラフター装着のトリーマーでφ12ストレートビット、長さ30mmで操縦席部分をくりぬき加工する。本加工は材料をバイスで完全固定しトリーマーが水平移動できるようなガイドがないと不可能だ。最初の貫通は電動ドリルでφ12.5ドリルで貫通させた。
 右下:機体上部の金属メネジのおにめナットが確認できます。下穴をあけてハンマーで打ち込んであるだけです。きざきざがあって抜け出てこない。
次にキャノピー木型を外して、塩ビのバキューム成形の準備をする。
塩ビ板厚は0.5mmだが板厚と塩ビの加熱加減に慣れるまで修行が必要です。最初は一つの良品を取るのに、3個ぐらい不良を作った。いまでは一発で良品ができるようになった。
←左:バキュームは掃除機です。加熱して軟化した塩ビが掃除機の吸引力で台座に吸いつけられます。台座にφ2程度の穴が沢山あけてあります。台座も枠も手作り品ですが。バキューム成形キットを買っても3000円ぐらいです。
 このあと木型を取り出し、はさみで余分な部分を切り取りキャノピーの完成です。
 F86F機体へのキャノピーの固定は、バキューム成形に使った木型の前端部分と後端部分を切り取り前後でキャノピーを位置決めするようにします。
 これも前回の反省から、キャノピーの前端、後端をあとすこしだけのこして切り離せるようにしておき、分離しないまま機体に接着します。接着が乾いてからのこぎりで中央部と前端、中央部と後端を切り離し木型の中央部分だけを抜き取ります。こうすると木型成形状態をキャノピーが完全一致しているので、収まりがいいです。
2012.5.26
 主翼を製作した。主脚と前脚の取り付け用のM4金属メネジをインサートした。胴体のエアーインテークφ25は後部まで貫通している。そこにφ25の基準棒を差し込む。φ25の両側を以前製作した木工用旋盤のチャックとテールストックを基準にして水平に胴体を保持する。
 水平直角は100円ショップの水準器で出したあと、主翼上半角の3°傾けてからトリーマーで溝加工をする。書くと簡単だが、実際主翼の製作と胴体を角度を割り出し固定後、主翼とピッタリサイズの溝加工をして6時間だった。
 夕方は一休みして、夜M4のネジ3箇所をつけた。
主翼は市販品のオニメナットだが、前脚は専用の内径M4、外形M6のブッシュのようなものを、旋盤で製作した。
 脚はとりあえず胴体が水平に保持できること確認する目的で仮に取り付けたM4六角穴付ボルトです。
2012.5.25
 GEJ47エンジン外装がまとまった。ほぼ実機であるべきものが補機として装着された。高圧燃料系、冷却エアー、加熱エアー配管、点火系配線と、点火コイル、燃焼室の燃え残り燃料ドレン、フロントの異物侵入防止スクリーンの開閉機構、非常用燃料圧力コントロール装置等だ。
 写真は左舷の補機配置
 右舷の補機配置
下側に燃料流量センサーがある。センサー外周の締め付けボルトを7箇所のφ0.6真鍮線で再現した。フロントの空気取り入れ口の凍結防止をするエアー配管もほぼ実機と同じように再現できた。
左舷前方から見た様子
 センターハウジング上に真鍮の丸いキャップが確認できる。
何かの点検口であると推定する。
 ファイバースコープ等を差し込んでなかを点検するものか、
1950年頃なのでファイバースコープは存在せず、単にオイルを
入れる給油口のキャップなのか詳細は不明。
特に左舷側下部の配管が込み入った状態は再現できた。
世界に一つしかない模型で、噴流がでて、音と光が出る。
金属模型で、質感や光沢、もある。
製作開始が4月で、連休に入る前だったので1ヶ月だ。
概略印象でも50時間は手を動かして製作している。
構造設計や、部品構想の考えている時間も50時間ぐらいだ。
楽しんでやっているのでいいか。
2012.5.23
 休暇を取って家族と島田バラ園に行ってきた。新東名を使って浜松から島田金谷まで快適な高速の旅だった。バラ園前のレストランでの昼食は業者さんが入れ替わっていて、以前のシェフの味はなくなり、素人の味になっていた。誰でもできる出来合いの味でこの値段ではリピーターは望めない。
 新東名は新鮮だった、バラ園より同行の家族も新東名を満喫した。帰路も浜松インターを通り越して、話題の浜松サービスエリアに立ち寄った更に新鮮だった。島田の口直しにアイスクリームを食べたがこれはおいしかった。浜松サービスエリアはETC出口が設定されており、新東名を降りた。都田テクノまで車で10分程度の距離だが、降りることはできても、一般道路から田舎道を、地図なしで浜松サービスエリアのETC入り口行くことはわかりにくくほぼ不可能と思う。
 GEJ47だが、夕食まで2時間ほど余裕があったので、センターハウジング付近の燃料配管を製作した。さらにエンジン上部の直角に曲がったエアー出口のような形状部品を製作して接着した。
 実機と同じエンジン外周上にインジェクターに高圧燃料を供給するパイプをエンジン外形に合わせて半田付けした。エンジンを分解しなくては困難だった。センターハウジングとその前のタービンハウジングパイプとの結合を外し製作した。過去のネ20の経験から、接着で結合してしまうと分解不可能になり工作できない場合があるので、GEJ49は分解可能にしている。
2012.5.20
 フロントケーシングのスクリーン開閉用補機を真鍮で製作した。
φ0.5〜φ0.6の穴あけに苦労した。手持ちの電動リューターにφ0.5のドリルを装着してφ3の真鍮棒に穴あけした。2箇所程度穴あけすると。3箇所目でもうドリル先端が磨耗して、使い物にならない。材料も手持ち、リューターも手持ちだと安定した穴あけができないのでつい、過負荷で使ってしまうことが問題のようだ。ボール盤購入前に使っていたドリルスタンドに電動リューターを装着して、材料もバイスで完全固定し、ドリルは0.1mmサイズをあげてφ0.6ドリルとすると安定した穴あけが可能になった。
 小径穴あけはφ1程度までは手持ちでも何とかいけるが、1mm未満の小径穴ではドリルも高価で、手持ちで簡単に穴加工しようとすると、高価な小径ドリルをあっというまに消耗してしまう。
 φ3の真鍮棒のセンターにφ0.6の穴をあけることは電動リューターを手持ちでは無理だった。写真左下の、バイスに固定して、ドリルスタンドでCRC5−56を潤滑油としてスプレーしながらあけていく。
 φ0.6のあなを24箇所あけるのに、試行錯誤しながら、量産段取り確認までにφ0.5ドリル2本の先端を磨耗させてオシャカにした、φ0.6のドリルも量産2本だめにしたので合計4本も消耗した。かなり高い穴あけになった。
 真鍮はアルミに比較すると結構硬い材料だ。
 右下の六角アタッチメントに対応したピンバイスも活躍した。
エンジン本体に固定用のφ0.6をあける際、手持ちで位置決めザグリだけしておいてあとはエアーツールで高速回転させると上手くいった。
 写真のドリルスタンドに使ったバイスは、中国製ボール盤の付属品です。このバイスもそのままではガタだらけで精密小物加工用としては使い物にならなかった。バイスの可動側の駒と本体の隙間を真鍮板で調整してガタをなくしたり、段差を修正したり手を加えた。
 機体後部のエンジン装着穴は昨日の追加工でφ40からφ45に拡大されている。今後エンジン補機と配管を少しずつ製作してつけていくことにする。
2012.5.19
 GEJ47から、火が出て、(発光ダイオードの光)強い風(消しゴムかすを飛ばす程度)スラストは何ポンドだろうか。
 金曜日の朝にタービンももう一個追加することを思いついた。LEDを噴射ノズル内に追加することも思いついた。前側タービンと左右逆転させることにより、回転流を、倍の周速で、スラストエネルギーに変換できる。モーターが2個入ってそれぞれ対向方向に回し、逆ピッチのタービンを製作する。
 結果は上手く行った。金曜日帰宅後夜12時までかかったが大満足だ。

火が出てるみたいだ、ビューんと回る、念願の強い噴流だ。 

土曜は午前中に家内とバラを見に行く約束をしており、金曜日に工作した。
 センターハウジンングには中央にφ16のパイプを通す穴が開いている。
パイプを少し後ろにずらし、モーターのリード線を取り出すスペースを空ける。
φ16の穴にはモーターの外形φ10のぴったりサイズのφ16×φ10のブッシュを削りだし圧入する。
 フロントハウジングのタービンと逆ピッチなのがわかる。
ノズル後方からは、LEDの黄色の色が発光してまるで炎のようだ。
 フロントタービンと、リヤータービンがうなって周り、後ろから噴炎が出る。
最高に気持ちがいい。
 エンジン外周の補機を増設すると、機体のφ40穴より最大直径が大きくなる。φ45のフォスナービットが手持ちの最高サイズなのでボール盤でφ40をφ45に拡大した。これで補機をつけられる。
 夕方注文してあった、旋盤の親ねじが届いた。ジェットエンジンは基本は丸形状なので、旋盤工作が絶対必要だ。旋盤加工マニアにとってこの題材は格好の加工と設計を楽しめるテーマとなる。
旋盤の親ねじがかなり磨耗したので、予備パーツを注文した。
バックラッシが大きくなったこと、横送り台が左に送る場合と、右に戻す場合で傾きが変化して、行きと戻りで、寸法が異なって削られてしまうことが起きた。
 親ねじの交換でスムーズになったが、親ねじナットを横送り台に固定しているステーの取り付けネジが緩んでおり、原因はバックラッシ以外にも親ねじナットの取り付けがたもあった。旋盤が整備され作業も快適に行える。
2012.5.12
 GEJ47 1:24模型の、空気力学的改良
 思った程風が出ない。前作ネ20にくらべればかなりましなのだが、顔や手にあてて感じる程度だ。ファンは、インテーク直後のエンジン前部についている。写真で写っている部分の、燃焼室ASSYを外すとまずまず風を感じるのだが、燃焼室を装着すると風が弱まってしまう。風は回転しておりエンジンの中心部より外周付近のほうが強い。燃焼室外周のパイプ部分を通過する風が強い。中心部のφ16には殆ど流れがないようだ。思い切って燃焼室中心のφ16パイプをリヤーノズル最後端までずらしてみた。そうするとノズル内の外周付近流れは、ノズル中央にφ16パイプがあり、ノズル出口付近で断面積が最も減少する。いろいろやってみてこれが一番風が出る仕様だった。写真で水蒸気の流れが曲がっていることがわかると思う。
 この直径では、頑張ってこの程度の風だ。エンジン外装のパイプの再現と、スケールモデルとしての噴流の両立はなかなかむずかしい。


2012.5.6
 エンジン外装部品を製作するにあたり、各配管が何の配管か浜松広報館の説明員さんにインタビューして確認しました。
説明員さんは、退職自衛官で、F86からF15まで整備したそうです。F86の時代は、機体からエンジンまで全部一人の担当が受け持ったが、
今は「エンジン屋」「油圧屋」「機体屋」と分業制で一人ですべてはこなさないそうです。私の細かい質問に正確に答えてくれてありがとうございます。
 GEJ47をここまで製作してみて、前作ネ20を振り返る。2年前ジェットエンジンが形になったことに夢中で、最後の配管をかなりあせって仕上げた様子を思い出す。昨晩ネ20を枕元において眺めた。当時配管は真鍮線のサイズをそろえて頑張ったつもりだが、見返すと雑な配管であると感じる。説明員さんに、J47の模型を作っていて、アルミ製でモーターで回ること、配管を製作するにあたり実際の配管用途を確認したくて聞きに来たことを説明した。「アルミ製それはすごいね。」とは言ってくれた。絵を描くとか、模型を作る目的がないと細部まで調べようという気持ちになれない。航空技術協会「タービンエンジン」の整備士テキストを読んだことが模型製作ジェットエンジンの理解にかなり役にたった。それっぽくデタタメに「らしい」配管をしたらつまらない。真鍮線でも小径ゴムパイプでも、**配管という認識を持ってつくりたい。今回絵にした部分だけでも作れば模型としてかなり見栄えのするものになると思う。

 右舷:通常見られない見学者とは反対側
画面右端に上下に同一形状の円筒形の黒いものが二つ見える。
フロントインテークに8箇所あり、Air researchと記載してある。
 これは吸入負圧センサーと思っていた。

地上エンジン運転中に異物をインテークから吸い込まない
為のスクリーンを開閉する装置だそうです。

 インテーク前からみると同心円状の網が開閉する。
当時のパイロットはスクリーンを閉じると吸入l効率が下がるので
離陸時には、スクリーンは開いてしまったようです。
それは地上で鳥でも吸い込んだ状態で、スクリーンで止めても
上空に上がりスクリーンを開けば異物がエンジンに入り
エンジンストップとなるので、どうせ上空でストップするより
地上で吸い込んだほうがましということのようだ。

下図:異物侵入防止スクリーン参照
開:スクリーン網が外側に跳ね上がる(上空)
閉:スクリーン網が内側に広がる状態(地上)
画面左上は点火プラグのイグニッションコイルです。
当初燃料フィルターかと思っていました。
 右舷前端で、上向きの太いパイプ2本が機体から燃料が
エンジンに入るパイプだ。機械式の燃料ポンプは太い
フロントノーズ内側にあり減速ギヤで
エンジン回転を低減させて駆動する。
高速時には燃料を多く送り、低速時には燃料が少なく送る。

 画面下部の右から左へ行くホースで、最後が白布を巻いた
ホースが燃料ポンプで高圧になった燃料がエンジンへ
供給されるパイプだ。

この右舷側は見学者面ではないので、通常この写真は撮れない、
説明員さんの許可をいただき、展示スペース側に入りこませて
もらい撮影した映像です。
 浜松エーアーパークのJ47エンジンの写真はインターネット上
に数ありますが、説明員さんに許可をもらって反対側右舷の
写真はここだけだと思います、
右舷中央下部

 白布を巻いた、ホースが画面右から中央の燃料流量センサー
に入る。流量センサーからは電気信号線が上にでる。

 燃料は、エンジン下部のオイルクーラーに入り
エンジンで加熱されたオイルが熱交換機にて
燃料で冷却される。

 そのあとオイルクーラーからでた燃料は
下図右舷図面のDからEのエンジン全周の分配管に入り
8箇所の燃焼室にそれぞれインジェクターから霧化した状態
で噴射され燃焼する。
左舷側:見学者側で写真撮影可能な側
画面下部を左右に横切るアルミパイプで途中で、上にも
分岐しているアルミのパイプがある。
 これを当初燃料配管だと思い込んでいた。
これは燃焼室直前の加熱エアーをインテーク側の十文字の
ステーに導き、冷却氷結を防止するための熱い空気を
前に導くパイプだった。空気流は後ろから始まり前側の
4箇所のステーに入る。

図面で、△3のブリードエアー分岐部分の拡大です。
上下にあるアルミパイプの右側の黒いパイプは
下側の燃料ポンプ出口から出て、上部の燃料圧力調整
装置:説明図左舷:燃料コントロールに入り、
燃料ポンプに戻る燃料ポンプから出と戻りの燃料配管です。

燃料配管を当初は内部を電気信号線の入った被服チューブと
思っていた。ブリードエアーのアルミパイプば燃料配管と
勘違いしていたが、説明員に聞いてみてよかった。
 高圧燃料がアルミのフランジとガスケットで左写真中央の
4本のネジで結合しているということは不自然です。

インテーク前側下部拡大
 熱い加熱エアーはフロントインテーク画面右下、左下の
円周上4箇所のステーが吸入エアーで過冷却され
氷結することを防止する為の加熱エアー。
右上から金属パイプ2本がフロントケーシング内部に
入り込んでいるのが確認できる。
当初これが内部の燃料ポンプから取り出した高圧燃料配管
であると全くの勘違いをしていた。

機械駆動式の燃料ポンプがフロントノーズ内部に存在する
という想定だけは正解だった。

インテーク内部には暗いが異物侵入防止のスクリーンが
見える。縦の筋が見えるがその奥に同心円状に横向きの
異物防止フィルターが見える。
 このフィルター(といっても最小隙間は10mmはある)が
開閉する構造となっている。

2012.5.5
 ハウス健康飲料の直径45mmサイズで、100ml入りがノズルのサイズに合いそうだった。試しに購入した。味はなんということはない。200円だった。
 直径40mm位置で切断するとなんとかなりそうだった。
飲み口ノズルが真円なことが意味がある。真鍮板手曲げでは無理だ。
キャップ下部くびれが実機とかなり異なりパテ盛り修正することとした。

木部用パテ、フィギュアーの素体を作っているセメダイン社の30分硬化タイプをつかった。
 燃焼室本体との結合は瞬間接着剤だ。
燃焼室ASSyは、はめ込みで接着していない、分解できる組付けだ。
旋盤で修正加工するかもしれないので接着はできればしたくない。

左下:硬化直前に平面テーブルの上で転がしうまく成形できた。
この状態でさらに旋盤に掴んで、ベルトサンダーで微修正をした。

右下:修正前のややでこぼこした感じがまだ残っている状態だ。
 台所のアルミ箔を瞬間接着剤で表面に接着した。
実機もノズル表面はアルミ箔状態だったのでうまく再現できた。

 背景は名古屋で買った航空機整備士さんのテキストだ。
大学の先生の書いたような数式がない本であり理解しやすい。

 この本浜松では買えなかった。
浜松は民間飛行場もないし、需要がないからしょうがない。

 図面や挿絵は民間機のエンジンばかりで、ミリタリーエンジンはない。
GEJ47の断面図は、インターネットで検索した。
国内のエンジン展示の説明用省略断面が一枚見つかった。
 軍用エンジンの断面図がないことは機密上しかたないか。
50年以上経過して、博物館的なエンジンの為、あってもいいと思う。

 F104、F4ファントム用のJ79エンジン断面はかなり見かける。
J47エンジンは、量産されたがF104程鮮明なイメージがないためか。
国産初のJ3エンジンも断面はかなり見かける。
 
 この状態で家内実家に持っていった。実家の義母に見せた。
右のエンジンは製作したものとは見てもらえなかった。
左の機体前部が注目されてしまった。
 木製機体は、エンジンのおまけのつもりだったが機体の方がうけた。
義母いわく、右のような金属のものが手作りでできるとは思えない。

 エンジン表面の補機、配管類は未装備だが、連休中にここまで
来るとは思わなかった。
 事前の材料買い揃え等の準備が十分で形にすることが早かった。
2012.5.3
 コンプレッサータービンの製作をする。
昨晩探して、キャップ付き缶コーヒーの空き缶が家にあった。
迷った末に、肩部の円錐状の部分からブレードを8枚切り出した。
何枚取れるかフリーハンドで描いてみたところ丁度8枚だった。
軸になるシャフトはφ19で旋盤で削りだし。
モーターシャフトの入るφ1はあらかじめ加工しておく。
タービンブレードの溝加工でまよった。
厚さ0.5mmの電動リューター用のミニ丸のこ刃があったので、
それを使った。缶コーヒーの板厚も0.5mmジャストだった。
ミニ丸ノコ刃は以前プラモを輪切りにしたときに使った。
100円ショップで購入したはずだ。
その100円ショップはもう撤退してない、買いたくても予備はない。
高速回転した丸のこ刃はよく切れこわいので皮手袋をはめる。
当然中心軸の木材もバイスに固定する。
缶コーヒー側に曲率がついている、伸ばして垂直に圧入すると、
元の曲面に戻ろうとする力が働き抜け止めになる。
コアが木材なので瞬間接着材が浸透してよく効いてくれた。
全翼圧入後接着固定し、翼の長さをはさみで切りそろえる。
こういう仕事は図面描いたりしていては進まない。
タービンブレードは3次元曲面なので、図面描くと2次元的になる。
 前作ネ20の時は図面を描いたので、高尚には見えるが
ブレードが厚く、平面で流体的には芳しくなかった。

 今回はアルミ缶の3次元的曲率がある面を使い、ブレードのRと
缶コーヒーのRが上手く合うようすこし考えた。

 タービンブレードの長さは大体の長さまではさみで切り込む。
タービンASSYを旋盤に掴んで、外形をベルトサンダーで追い込む。
 ブレード外径がパイプ内径にあった。
静的にパイプ内径に入っても、回転させると干渉した。

動的に干渉する部分は、これ以上タービン径を小さくしたくなかったので
ケーシングのパイプ側を旋盤で中ぐりバイトで広げた。

タービンコア材が木材であることからタービン全体が軽量化できた。
高速回転するタービンが軽いことは振動面でもよかった。
 モーターは先端ノーズの内側に内径φ10の穴を加工してある。
昨日作った先端ノーズからリード線をとりだし
モーターは瞬間接着剤でとめた。
 タービン本体とモーターシャフトの固定も瞬間接着剤だ。
この状態なら思ったより風は出る。

 前作ネ20の多段タービン圧縮機より、この一段タービンの方が
効率が良い。
 回転数が数千回転でているのでヒュウーンという音がする。
キーンという数万回転の音はしない。
2012/5/2
 インテークの曲がったノーズを製作した。ジェットエンジンらしくなった。
実機も先端に穴があいている、模型でも穴を開けた。
穴からモーターの電源リード線を出すつもりだ。
 モーターを仕込んで、タービンを一段製作すれば風は出る。
そよかぜ程度だと思う。エンジン外装の配管類を真鍮線で製作するよてい。
どこまで再現して、どこから省略するか思案のしどころである。
 ネ20表面の補機や配管は、現在のジェットエンジンに比較すると圧倒的に少なかったと感じる。
 今日の作業時間は午後一時から、4時まで3時間だった。

 エンジンの外観としては、リヤーのノズルを残すだけとなった。
中身の、タービンなしではどうしようもないので、とりあえず次回はタービンの製作にかかるつもりだ。
 前回ネ20では厚さ1.5mmぐらいのアルミ板をタービンブレードに使用したが厚すぎる。今回はアルミ缶素材が使えないか検討してみる。
 GEJ47の燃焼室とセンターケーシング、リヤーケーシング結合部分の穴加工をした。
 ピッチ円径φ28.2の円周上に,φ9の穴を8等分割して加工する。
穴と素材外形の残り肉厚は1.5mm程度、穴相互の間隔も1.5mm程度、中心穴との残り肉厚も1.5mm程度しかない。

 まず旋盤に素材をチャックして回転させ、ケガキ中心となる部分にφ0.6の基準穴を浅くあける。これはケガキコンパスの中心となるガイドだ。このガイドなしで練習でケガキ線を入れてみたがばらつき失敗した。素材をマジックで黒く塗り、直径線を入れる、学校で習った垂直線をコンパスで出す方法で、90度に交わる垂直線を入れる。90度を2等分する線をケガキコンパスで2箇所ケガく。最後に8箇所のφ9中心が穴加工した状態で相互に干渉しないか、φ9の円をケガいてみる。

 8箇所の割り出し中心に、電動リューターでφ0.6、φ1、φ1.5、φ2と順次ドリルで中心穴径をすこしずつ拡大していく。
 φ2まで拡大した後、ボール盤でφ2センタードリルでセンター穴加工する。
ボール盤でφ5.5、φ8.8ドリルで8箇所の加工をしてφ9の穴を8箇所等分割して加工できた。パイプの直径はφ9ジャストなので、パイプ側を旋盤でφ8.9mm程度に追い込んで組み立てやすくした。
 
 φ9のパイプ8本だけでは、隙間があき燃焼室が近接した状態が再現できない。ホームセンターで内径9×外形10の薄肉パイプがあり、φ9パイプの外形にちょうどぴったりはまるので、8本のφ9パイプの外側にφ10×φ9パイプをかぶせて写真の燃焼室8本が完成した。
 これだけ加工するのに、午後3時から、夜10時まで、途中夕食は1時間休憩したが、6時間加工作業した。

 昨日は平日だが、家族全員がそろい浜松の高層階レストランにランチに行った。スカイツリーの影響か、高い所で食事したくなった。

 J47のエンジンをアルミ削りだしで作ろうとしているが、市販のアルミパイプの素材φ32、φ16、φ10とφ9を上手く活用できたことが助けになった。
 パイプ部分まで削りだすことは理屈では可能だが、実際大変な作業で、市販品を使えたことはよかった。
 
2012/4/30
 機体の素材は下側半分が50mm×50mmの角材2本、上側が30mm×30mmの角材2本の合計4本の長さ300mm角材を素材にしている。上側は取りしろが少ないので削って、機体形状以外の部分は殆ど切りくずにしてしまった。下側は15mm程度の取りしろがあるので、帯ノコ盤で平面形状、側面形状を切り出し、最後残った本体にアールをつけた。バルサカンナが活躍した。ベルトサンダーも多用した。かんなの削りくずは粉塵にならないので、かんなで削った体積もかなり多い。
 エアーインテークはφ25のフォスナービットです。これはφ40のエンジンが入る部分のくりぬきのあとに加工した、ボール盤の材料固定の段取りを油断して穴を左右方向に斜めにあけてしまった。あとから手持ちの電動ドリルで逆方向に穴を拡大した。それで結果として、実記とおなじインテーク穴は左右にふくらんだ形状になった。
 大きさの比較がないが、この状態は1/24のF86Fで、製作部分の全長は260mmあります。
 
 ソリッドモデル製作には、木工加工、金属加工、模型としての構造設計を総動員します。この状態で機体は上下分割可能です。左右の木材は接着しており分割できません。下側からM4キャップスクリュー4本で結合しています。

キャノピーは半割りした機体裏側から木ネジ2本で固定しています。

 何機か製作した結果、機体が再組み付け可能な構造で分解組み立てできることが完成作品の精度にも寄与します。
 キャノピーは完成後取り外し、バキューム成形の型にします。

φ25のエアーインテークに、加工中心軸となるφ25の丸棒を差込、機体を貫通させる。φ25丸棒の両側を水平に保持して、トリーマーの水平移動で側面のアール形状を削った。
 カンナと、ベルトサンダーも使ったが素材の大きな取り代はトリーマーで削りだしています。ドラフターにトリーマーを装着して平行移動させます。素材はインテーク穴基準で固定して削ります。部屋の中は、トリーマーの削りくずだらけです。通常室内ではできない作業です。

大体の形状ができた状態です。
この段階で削りすぎると後戻りできないので、今日はこの辺で終了です。
夜ゆっくり機体を眺めて、どこを修正するか検討しまず。
連休が始まって3日経過した。旋盤加工でGEJ47エンジンのフロントインテーク部分と、フロントケーシング、それにφ32パイプ製のコンプレッサーケーシングの3部品の旋盤加工をした。穴内径を、外形に嵌合いであわせるので気を使う。ミニ旋盤はまる3年使い込み、縦送り親ねじナットは合計3回交換している。直径方向の横送り台の送りねじナットもバックラッシュが大きくなってきた。
 フロントインテーク最大の山場は十文字のステーを残しその他の部分を切り落とし削り落とし、エアーの通路を構築する部分だ。
 実機でスターターモーターが入る先端部分は、模型ではコンプレッサーを回転させる直径10mmのミニモーターを入れる。この部分もモーター用の穴加工は未加工だが、中間加工形状としてはうまくいっている。
 機体を後方からみると直径40mmの穴を下に拡大した鍵穴形状のくりぬきがある。直径40mmの穴加工は、1200円でφ40のフォスナービットを購入した。フォスナービットとは大直径ドリルでφ40以上だと5年前なら2000円ぐらいしたが安くなった。手持ちでφ20、φ25、φ30、φ35と飛んでφ45のフォスナービットを持っている。φ40は欠番サイズで急遽購入した。ボール盤で材料の垂直を出して、フォスナービットでφ40の深さ85mmの穴を加工が一番のネック工程でした。ボール盤が小さいのでテーブルを90°傾けて、テーブルの側面に素材をクランプして加工した。ボール版のトルク的にもφ40が手持ちの200ワットのボール盤では限界に近い直径のようだ。それでも電動ドリルとくらべると随分スムーズに大径穴加工ができて満足だった。
 エンジンの最大直径がφ40で、φ40の機体の穴に丁度はまる設計です。エンジンにはこのあと、センターケーシング、直径φ9の燃焼室が8本ついて、リヤーケーシングから、噴射ノズルとなる。まだその辺は全く製作してません。アルミの素材は確保したので、加工の手間だけでなんとかなるはずです。噴射ノズルは、真鍮の板金で製作するよていです。これはアルミのブロックが確保できなかった為と、実機ではアルミ箔のような小さいしわがある素材でできていたので、真鍮板の上にアルミ箔を貼る予定です。
 久しぶりで朝6時から旋盤仕事をした。突っ切りバイトが切れない、オイルストーンで研いだり、グラインダーで成形したり、切粉を出している時間よりバイトを研いでいる時間の方が長かった。
 一番前のインテークの先端が曲がったピースの素材の削りだし。そのケースとなる直径40mmのフロントケーシング、真ん中のセンターケーシング素材、後ろのリヤーケーシングの3つの素材を削りだした。
 フロントとセンターケーシング間はφ32のアルミパイプでつなぐ、センターとリヤーはφ9mmのパイプ8本でつなぐ予定で、パイプ素材も購入した。
 昼12時まで6時間作業したら仕事したぐらいに疲れてしまった。
削っているうちに、図面が変わってしまう。素材は余裕をみて長さ寸法20mmでも長さ22mmぐらいに作る。でも22mmで仕上がってしまうとまた2mm追い込むのが面倒になり図面寸法を22mmに変更してしまう。図面は消しゴムで消して直す。φ32mmのアルミパイプは長さ1000mmで1350円、だけど使うのはたった50mm長さ換算すると100円にも満たない。それでもアルミムク材から購入したらこの値段ではすまないので、失敗した時の予備と将来の素材のストックでよしとしました。
 燃焼室はφ9mmのアルミパイプです。手持ちのドリルがφ8.8mmでφ9がなかったので心配でした。テスト加工で15mm厚のアルミ板にφ8.8で穴あけすると、穴はφ9丁度にあいた。図面のようにφ9の穴を8箇所近接してあけて、穴が繋がってしまわないか心配です。図面は2倍で描いているが、実際の素材に1/1でケガキ線を入れると0.5mmぐらいしかない部分もありかなり心配です。


2012.4.21  GEJ47を作ることにしました。

 F86Fのコックピットより前とJ47エンジンのセットで、製作検討を開始しました。J47エンジンは、IHIが戦後初めて本格的に、ライセンス生産したエンジンです。午前9時の開門と同時に浜松広報館に入りました。実機をみてスケッチしてきました。写真からスケッチするよりリアル感が出ます。製作は1/24で予定します。タービンケーシングをφ32と、燃焼室をφ9アルミパイプで作る予定です。圧縮タービンは最前列の一段のみ製作するよていです。φ10モーターでタービンを回転させ、風がでるようにします。エンジン側面の補機や、配管は前作のネ20同様に作るつもりです。ホームセンターで、100円ライターを使ったミニトーチが1000円ぐらいです、ミニトーチをつかって、排気炎が出るように細工できないか検討します。機体は、朴材で木製でつくる予定です。金属も考えましたが、今回はエアーインテークがあり木製の方がよさそうです。F86Fは胴体が途中で分割でき、エンジン交換をします・その分割された胴体を再現してみようと思います。展示機は柵のなかには入れないので、寸法測定に難儀しました。真横から撮影した写真を、A4にプリントして主要寸法から割り出しました。
素材となるφ40長さ60mmのアルミ丸棒を、削りだしました。
久しぶりの旋盤仕事でした、切粉が飛びますがそれも快感です、
季節もいいので、工作部屋が快適でした。

参考資料:航空工学講座7.タービンエンジン・・・・日本航空技術協会
       世界の傑作機 No.93 ノースアメリカンF86セイバー