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2007年3月18日
復刻掲載版:初めてのソリッドモデル、零戦21型左は、真珠湾当時の零戦の塗装色、タミヤの零戦専用色を使いました。
2014年9月7日追記
当時の写真をCD-Rから探し出し、再アレンジしました。自分の趣味はなにか試行錯誤中でした。2007年にパソコンハードディスクを交換しており、
パソコン本体に、データはは残っていません。左右を比べてお分かりでしょうが、このとき色を塗ったことを後悔しました。塗らない方がよかったです。
今でも、紫電改は銀色のまま、1/24零戦もアルミ板を張りっぱなしです。アルミ箔張りに比較し、アルミ板張りは難易度が高いです。

リベット表現、焦るとリベットライン曲がります。
2014追記
初めてだったので、塗装の感覚でした。
修正可能なつもりでした。
表面に傷をつけるので、修正は不可能です。

曲がったのは、経験がなく下手なだけです。
 機体リベット打ち完成
3月から製作が中断していた零戦21のリベット打ち工程が完了しました。ネックはリベットの間隔が手作業では一定しないことです。手芸用品店は女性のお店なので入りにくかったです。この道具があることは子供の頃母の裁縫道具を見て知っていました。しかし模型メーカー等でもこの手のツールは1800円程で販売されているとのことなので、裁縫用の道具でリベットピッチがしっくり合うか疑問でした。裁縫道具なので700円程度でだめでもいいかという気分で購入しました。使ってみると1/32の機体にはちょうどよかったです。1/48のソリッドモデルには少しピッチが大きすぎるような気がしました。

機体全面のリベット打ちに一日しかかかりませんでした。案外早く終わったので、夜には下塗りの塗装をしました。リベット完成から下塗りまでほんの一瞬しかないので、とりあえず二度と見られなくなるアルミ張りに全面リベット仕上げ状態で撮影しました。このあとシンナーで脱脂をして塗装しました。

この写真は特に工夫もせず記録の目的で撮影しました。後になってみてみるとできばえがいいので大変お気に入りの一枚です。背景の図面は1/32に拡大コピーした、リベット打ち用参考図面です。
定規を使って試してみました。アルミがやわらかいので比較的簡単にリベットも追加の
パネルラインもケガキ針で(ハセガワのツール)ケガケます。2007.3.18にトライしてみました。

2014:追記
この時から、ブロックから削り出すので、効率的に削る方法を模索していました。
通常ソリッドモデラーさんは、手仕事でミニカンナ、ナイフで削り出します。
木工トリーマーはDIYで復旧しました。当時は、はやりでもありました。
今ホームセンターにトリーマーは数える程しかありません。
当時、中国製の格安トリーマーが出回りだしたころです。
D2で買った、2980円のトリーマーが活躍しました。
大けがもしました。皮手袋が必需品、ゴーグルも必需品になりました。
ソリッドモデラーに教えてもらったアルミ箔張に初めて挑戦した機体です。

今は定年退職された、自衛隊にお勤めの方です。

機体全面にアルミのキッチンテープを貼り付けました。まず機体に図面通りにパネルラインをマジックで描きます。定規をつかって真直ぐになるように引きます。サンディングシーラーで磨いた下地なので失敗したラインはアルコールで消して、正確なラインを引きます。
1.貼り付けするパネルが決まったらその部分の上に透明の微粘着のマスキングフィルムを貼り付けます。
2.マスキングフィルムを機体のパネル通りに切り抜きします。
3.切り抜いたフィルムをアルミキッチンテープの上に貼りつけます。
4.キッチンテープをマスキングフィルムの形状に切り抜きます。
5.機体のパネルの位置に正確にキッチンテープを貼り付けます。
6.この作業を繰り返し、機体全面にアルミを貼り付けます。

プロペラ、主脚、風防はプラモからパーツを流用
プラモは組み立てず、パーツだけ使いました。当時主脚や、キャノピーを製作する技術がなかった。
 パネルラインを描きこみ完了状態。水平尾翼は左右非対称です。
技術は未熟でした。

2007年当時は、このような製作記事が
コンテンツになるとは思ってませんでした。
この状態で機体の凹みはパテ埋めしてあります。  サンディングシーラーを塗装して機体を#400のサンドペーパーで磨きました。脚、プロペラ、燃料タンク増槽はハセガワの1/32のパーツを取り付けています。パイロットもハセガワのパーツです。このあとアルミを貼りますが、アルミを貼ると機体の凹凸が更に目立ちます。今回左主翼のエルロンが左側に凹みが目立ちました。パテで何回かかけて盛り上げ右主翼と対称になるように形状を修正しました。また主翼は電気かんなで仕上げていますが、この状態までくると、部分的に凹んでいるところも確認できますので、薄くパテを盛り、硬化後に#400ペーパーで平面にならしました。

 サンディングシーラーを塗ることも、ソリッドモデラーさんに教えてもらいました。
ホームセンターでサンディングシーラーを探しました。
水平尾翼を取り付
主翼の翼端部品も取り付け終わりました。この状態でプロペラスピンナーはまだ一体のむく状態です。この後、プロペラスピンナー部分を切り落とししました。胴体と垂直になるよう平面を確保してプラモ部品のプロペラ取り付け面の精度を上げます。
 プラモパーツのキャノピーとソリッド木製胴体の接合部は現物あわせで加工
前側キャノピー左下はパテで埋めてあるのがよくわかります。
操縦席の穴にパイロットは入る確認目的でパイロットはハセガワキットのものを仮組みしたものです。この操縦席の加工では主翼は取りはずしして貫通穴で加工しています。パイロットの足元部分の広がりは主翼を外した胴体下面から加工しています。

操縦席は掘り込みなので、狭そうです。
機体の削りだしでトリーマーの木屑が目に入ってしまいました。

眼科の日曜診察料で2500円ぐらいしました。

翌日まで取れなかったので眼科に行き取り出してまらいました。
防塵めがね、防塵ゴーグルはかならずつけましょう。
この状態で機体と主翼は下面から木ねじで取り外し可能です。このあと水平尾翼の取り付けの長穴を機体に水平に加工しますがその時は主翼を取り外します。機体の水平面は主翼取り付けに機体下面に凹んだ部分を加工してありますので、その部分を基準面にしてクランプします。
水平尾翼の取り付け穴はトリーマーで加工しました。

プロペラはプラモデルの部品を使用したので、ポッキリと折れてしまいました。機体は木製のソリッドで重量がプラモに比べて重いので少しぶつけただけで簡単に折れてしまいました。また補強の必要を感じました。
写真は期せずして形状的には零戦21の特徴を捉えていると友人が評価してくれました。
翌日プロペラの付け根に1mmの穴をあけて、直径1mmのピアノ線を入れて補強しました。ドリルには溶けたプラスチックのごみが付着しています。
電動ドリルでは回転数が低くてまた、1mmのドリルを振れなくチャックできなので無理です。写真はPROXXONキソパワーツール製ミニルーターです。
↑左上の写真は完成した零戦21ソリッドモデルです。友人の指摘項目
その友人はスケールモデルラジコン機の設計製作経験があります。
1.主翼前縁Rのよれによって主翼がガルウイング状に見える。
2.翼端が主翼、尾翼ともにかなり厚い
3.水平尾翼断面が平面板になっている。これはスケールモデルの審査項目
この水平尾翼が平面という指摘はかなりびっくりしましたが、妥当な指摘であることは事実です。水平尾翼は端材で製作したのでとても断面まで再現できていません。また垂直尾翼に水平に取り付けるだけで精一杯でした。
実はアルミ箔は研磨剤でピカピカに磨いたので、塗料の付着製が悪かったです。それで塗装後にティッシュペーパーでこすっただけで塗料が部分的に剥がれてきました。その状態をを当時の零戦の塗装剥がれに見立てています。
コックピットの拡大画像です。アルミ箔の貼りあわせの線も確認できます。赤い丸は燃料の給油口で主翼上面に2箇所コックピットの前に一箇所あります。 操縦席の計器板はプラモの流用です。照準機の位置が少し高いです。
3.発見!:今回アルミ地を磨いて脱脂した上にクレオスの下地塗料ベースホワイト1000を薄く塗りました。一回塗りで塗装は白くならないです、2回塗りでも、これ以上塗るとせっかくのリベットが埋まってしまうので2度塗り下地にしましたが完全に白ではない薄い灰色です。塗料がアルミと融合して、当時の零戦21塗色に近いグレーになるのです。プラモでこの薄いあめ色グレーを出すのはむづかしいです。今回はタミヤ零戦21プラモで指定しているタミヤカラーの指定色を塗装しました。昭和16年当時機体表面に薄く塗装してもアルミの地金色と調和して塗料の色が出しやすいという理由もあるのではないかと推定しました。この説案外真実に近いのではないかと今後の研究テーマです。 零戦の計器板をペガサスの翼さんからいただきました。1/48ですが1/32のコックピットにはぴったりサイズです。いただいた計器板を接着しました。
 ペガサスさんありがとうございます。
機体側面です。胴体の日の丸の当りが太めですね。側面から正確に見るとわかります。 機体を斜め上から見た状況です。この状況では主翼の形状の忠実度とかが確認できます。21型なので52型より主翼が長くなっています。

2014追記
2007年当時、木取方案

注目は、主翼を左右一体で、上半角含む厚板から削り出しです。

朴材のこの板だけで2500円した覚えがあります。
縦横高さを指定寸法の特注材です。

こんなことは、誰もないです。
当時は、上半角を正確に左右均等につける手段が他になかった。

次作から、角度ゲージを使い上半角を正確に出す方法を考えました。