67.戻る。 静岡ホビーショー2007 業者招待日感想

2007.5.18憧れの静岡ホビーショー2007業者招待日に入場。受付に招待状に記載した住所氏名と名刺を出すと、首に掛ける名札にホビーショウのパスと私の名刺を入れてくれました。これで私は公式招待入場者です。
まずハセガワのブースに向かいます。ホビーショウ当日会場で公開の1/32大戦機プラモのニューアイテムは左のパネル写真でした原型製作は:柏木崇男とありました。見学環境は優雅です。見学者は皆さんアクセクしていません。子供がいないこともいいです。私を招待してくれたプロのモデラーの後をついていきます。彼は展示の完成作品には一切興味を示しません。ハセガワの仕上げ用コンパウンドと、「エーワン」が携帯電話用に開発した、インクジェットプリンターで印刷できるデカールがソリッドモデルのデカールに使えないかの確認がしたいようです。転写シールは右の写真を参照してください。現在アルプス電気のプリンターは有名ですが、右のものは普通の顔料インクのインクジェットプリンターで印刷できるタイプです。1200円でA4のシートが2枚入りだそうです。アルプスの場合と同様で白が出ないので白色台紙と透明台紙の2種類が同じ値段で発売されていました。
昼食も感動の値段でした、幕の内弁当が販売されていたので、買い求めましたが、850円ですが、内容は約1500円相当の弁当でした、業者招待日で優遇されています。


今日は本職と素人の差を感じました。模型展示会に限ってプロとアマの差をコメントします。まず素人は自分の作品を見せびらかし自慢したがります。プロは自分の作品を見せたがりません。素人はホビーショウはガツガツ全てなんでも見ようとします。プロはあせりません、ゆっくり落ち着いて見ます。最後に一般公開日にはないものは買い付け業者が注文する受付カウンターです。黄色のジャケットを着た受付嬢が大勢いて、買い付け品の一覧表をパソコンで集計して合計金額を算出してくれる業者注文カウンターがあります。また展示企業側の説明がとても丁寧です。
 わたしの見学テーマ「美術と造形モデル、ホビーショウにおけるアートの位置づけ」については今日の結論は、美術は飛行機の絵の世界の中で追い求めることがいいようです。そして図面に忠実なことはモデル造形の世界で追い求めるのがいいでしょう。モデル造形の中で美術を同居させることはわたしの結論としは好ましくないです。モデル造形の中に中途半端な芸術を求めると、「☆飛行機の汚し塗装で自分の技術が未熟なことを飛行機の汚れ塗装で隠してしまうようなことになります。」(☆は招待してくれたプロモデラーさんのコメントで私も同感です)


一般の模型ユーザーさんは顧客さんです、モデルを創っているのはメーカーの技術者さんやデザイナー商品企画屋さんたちです。ショウの姿はビジネスの場でした。展示メーカーは自社の商品を紹介して市場での収益拡大が狙いです。メーカーはユーザー顧客は購買者なので大切にはしますが、本音では相手にしていません。ユーザー顧客の求めるマニアックなレアー商品を開発してもメーカーは採算が取れず倒産してしまいます。メーカーの使命は顧客を引き付けつける新しい模型商品企画を出すことです。それはマイナーな機種ということではなく新しいジャンルです。団塊世代の大量退職を迎え熟年のホビーは盛んです。帰路浜松駅隣接のデパートで熟年男性を狙ったホビー展示コーナーが新設されたと新聞にあったので立ち寄りました。こちらはあくまでもホビー関連物としての商品を売る行為でした。製作方法の手伝いはありません。能面彫り、仏像彫刻、バイオリン製作と木工関連でも奥の深い趣味は多くあります。しかしそれらを一人でやりこなすことは相当の努力を要します。本当に自分の好きなものを極めることが大切です。私は絵も工作も子供の頃から大好きでした。好きなことをやっていると、それは楽しみです。趣味をやりましょう。それも創造的な趣味がいいです。自分のオリジナル部分がないといつか飽きてしまいます。クリエイティブなことは楽しいことです。そういう意味で木から削りだす飛行機ソリッドモデルはクリエイティブです。


今回はプロのモデラーさんと一日同行しました、ショウの会場で自由行動を取らなかったことは良かったです。彼が何に興味があり、どういう感想を持っているかがわかりました。彼も私がどういう反応を示すか判ったのでお互いに刺激になりました。ホビーの基本は、自分の納得のいく作品をつくることでしょう。作品は作りたいという気持ちが大切です。自分が本当は何を創りたいかを見極めることです。メーカーの新商品に促されるのではなく自問自答しましょう。なんで自分は零戦がつくりたいのか。なんで自分は彗星がつくりたいのかです。考えると製作のための資料が欲しくなり、工程の検討が必要になり、ほおっておけば自然に車を運転して材料を買い集め、自ら手が動いてものづくりがはじまります。創りたい気持ちがないとすべてが始まりません。なぜつくりたいか、その理由は単純です。すきだから、興味があるから。趣味ができるということは幸せの評価基準です。生活に追われていては趣味はできません。家族に悩みや不幸があっては趣味はできません。平日には会社にいけて、休日には趣味ができるそれはありがたいことです。私に趣味をさせていただける自由ががあるという環境に感謝いたします。
「大和関連の特徴ある2点と大戦機関連展示を紹介します。」
最後になりますが、わたしの絵のテーマでもあります。大和関連商品を2点会場から紹介いたします。
右はレーザーカット船舶木製模型の大和の船体部分です。完成品は右のケースにありましたが、完成状態はあえて写真は掲載しません。別に普通のありふれた大和です。それより船体の構造が注目でした。
左はお風呂で遊べるミニラジコンの大和です。
送信機で前進と後退のみ動作します。遊ばない状態では、送信機の凹み部分に大和船体をセットして飾っておけます。兄弟商品としく空母信濃の設定もありました
「俺っちの大和」という男たちの大和を連想させるネーミングです。


左はラジコンの雷電です。実際に飛ぶ飛行機。
胴体は単にフラットに塗装してあるだけです。わたしの興味としては面白みがありません。飛ぶことを優先していますから仕方ないです。
右はタミヤのコーナーにあったプラモ完成ジオラマの展示です。機体を整備しているのが米兵であることから。捕獲された零戦であることが推定されます。これもあえて捕獲機の設定にしたことが多少気になりました。零戦、大和は当時の日本の代表です。完成機展示の大戦機ではこれがわたしのベストショットでした。私にとっては初体験の業者招待日入場報告です。昨年2006の一般公開日に一人で見学したデジカメ写真と比べてみると、昨年の私の記録は完成機の写真と絵の写真主体でした。視点がかなり変わりました。

追加情報:会場で配布されていた業界誌「日本模型新聞」の広告欄にモデルガンのマルシン製、映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」の劇中モデル「隼3型」の1/48金属製スケールモデル¥9000が5月17日のみ静岡駅南口のホテルセンチュリー静岡で公開されるとありました。ホビーショー会場にはマルシンの展示ブースはありませんでした。したがってこの商品は広告のみで現物を確認していません。


2007.5.19-20土日で開催された同時開催のモデラーズクラブ合同作品飛行機展示がHPに掲載されていました。ソリッドモデルが3点ありました。
http://www.geocities.jp/puramoyamaguchi/2007shizuoka/2007shizuoka116.html
また会社の友人の作品もありました。下にリンクで紹介します。
http://www.geocities.jp/puramoyamaguchi/2007shizuoka/2007shizuoka502.html