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2008.8.16
P-38での撃墜王リチャード・ボング氏とその婚約者マージさん
http://usfighter.tripod.com/bong4.htm
P-38の機首側面に描かれたマージェリー(愛称マージ)さんの顔は中途半端な気持ちで描かれたのではないと推察できた。
南太平洋の戦闘機に自分の婚約者の顔を描くのは、帰還できない場合もありえるミッションだからであろう。
機首に描かれた婚約者とは終戦前の1945年2月10日に米本土で盛大な結婚式をあげて結ばれている。
その半年後なんと終戦の9日前、1945年8月6日にボング氏は米本土でジェット戦闘機のテスト飛行で殉職されている。
事故での殉職とはいえ愛妻を残して、新婚半年でこの世を去らなければならなかったのはさぞ無念だったと思う。
今回は機首左側面にマージ号に描かれた婚約者マージェリーさんの顔を描きたい。
手書き、もしくは別紙に描いてパソコンでスキャンしたものを貼り付け等迷っている。
20mmぐらいのサイズは証明書の写真より更に小さい。似せて描くのはかなりむずかしい。
小さく描くとディフォルメされて漫画的な顔になることがわかった。
一応手書きで筆でどこまで描けるか挑戦してみようと思う。昨日はボランティアで、某所の下駄箱のペンキ塗りをした。
P-38の機首のノーズアートはもう少し先になる。ボング氏のフィギュアーも検討中だがこちらも似せることはかなり高度だ。
ノーズアートもフィギュアーも挑戦することに意味があると思う。
8/15終戦の日から63年、南太平洋の航空戦から64年が経過しました。それぞれの国家の興亡をかけて開発された戦闘機は優秀でした。
また亡くなった多くのパイロットたちの御冥福をお祈りいたします。亡父から聞いた言葉、「飛行機、それは一度搭乗したら帰って来る保障のない乗り物。」この言葉は忘れません。現在の日本の繁栄は当時の尊い犠牲の上に成り立っていることを忘れません。65年も前こ優秀な飛行機が作られていた。当時のそれぞれの国の開発者の心意気を感じながら、木製飛行機模型を制作しています。ちょうど終戦の日にP-38の機体表面のアルミを貼り終えました。
プロペラスピンナーは曲率が高くアルミを上手く貼れない恐れが高く、木をそのまま赤く塗装しました。
アルミ箔は昨年購入したキッチンテープです。主翼下面を少し残して昨年買ったキッチンテープがなくなりました。
今朝ホームセンターにキッチンテープを補充で購入しに行きました。台所用品コーナーに(60mm×2m)のキッチンテープが200円弱、
DIYコーナーで50mm×10m×85μmのアルミテープも200円弱で購入しました。
台所用品のキッチンテープを使うことはプロモデラーの指定なのでテープの種類はこだわっていました。
昨年買ったキッチンテープより今年買ったキッチンテープの方が若干薄くなっていました。
昨年は厚さが100μmだったようです。15μm薄くなっています。材料コストアップの影響かもしれません。
貼り付け作業性は薄いほうが貼りやすいのですが仕上がりは昨年買った100μmテープの方が良いです。
DIYコーナーの85μmのテープはホームセンターオリジナルブランド商品です、キッチンテープの5倍の長さでも
値段はキッチンテープとほぼ同額です。幅が50mmと10mm少ないですが機体に貼るには50mmで十分です。
貼り付け作業性、粘着性ともにキッチンテープと同等でした、次回からはDIYアルミテープで機体を貼ります。
通常ではアルミ貼りの次の工程はケガキ針、またはルレットでのリベットを打ちです。それは少し後にしようと思います。
機体にノーズアートを描いてみたくなりました。多分女性のノーズアートでこちらのほうがリベットより先です。
どんな女性にするか検討するのが楽しみです。
ペガサスの翼さんから頂いたの零戦計器板をコックピット右壁に取り付けました。(サイド部分の計器は零戦につきませんでした)
アルミ貼りが少し進みました。8/12主翼と中央胴体が完了した。私のアルミの貼り付け工程を紹介します。プラモに貼る場合はプラモにパネルラインがあるのでパネル上に大きめに貼り付けあとでパネルラインをなぞって切り取りますが、ソリッドではあらかじめキッチリパネルの大きさにアルミを切らないとうまくいかないようです。
1.機体にパネルラインを描きこみます。
2.貼ろうとするパネル上に透明のマスキングフィルムを覆います。
3.マスキングフィルムをパネルの形状にカッターで切り取ります・
4.切り取ったマスキングフィルムをアルミテープ上に貼り付けます。
5.アルミテープをマスキングフィルムの形状にはさみで切り抜きます。
6.アルミテープ上のマスキングフィルムと粘着面の保護紙を剥がします。
7.アルミテープを所定のパネル位置に貼り付けます。
8.アルミのしわを伸ばします。
アルミ貼はソリッドモデルにとっては木製の地肌を金属に変えてくれる手法です。忍耐を要求される仕事なので、一度に完成させようとするとかなりストレスがたまります。完成は3ヶ月先ぐらいに考えておいて、一ヶ月でできたらラッキーぐらいな工作です。楽しみは徐々にアルミの金属面が増えていくことで、作品が飛行機らしさを増すことです。またどこまで実機通りのパネルラインを表現するか決めることも検討が必要です。曲面は分割しないと平面のアルミ箔は貼れません。平面部分の主翼上面は、分割しなくても貼れますが、パネルラインを出さないと飛行機らしさが失われる最も目立つ部分です。
アルミ貼りは3機目なので要領が飲み込めており、ストレスなく開始できた。
夏休みが楽しみです。今度の土日はこのへんで止めておきます。
8/3操縦席パーツ追加工作
左から防弾鋼板、操縦席、スロットルレバー&操縦桿ASSY、計器版上はP-38の操縦席写真製作にはNOMOKEN「模型作りのためのテクニックガイド」野本憲一著を参考にした。記事はガンダム模型のスクラッチビルド事例だったがプラバンを積層して削る点がヒントになった。
計器板はタミヤプラバン0.3mmに黒色塗装をして、ケガキ針で円定規で円を描いて、目盛りを打った。白い板を黒く塗って針でケガク方法はNHKの新日曜美術館で熱海在住の作家が用いた美術手法を思い出した。その女性作家は筆では細い線が描けないのでその方法を思いついたと語っていた。スロットル操作台は1mmプラバンを3枚積層した、スロットルレバーはタミヤ1mmプラ棒を3本さした。操縦桿は0.5mmプラバンを切り出した。家内はこの力作操縦席パーツをみて「ご苦労としかいいようがない。」とコメントした。計器板がかなり気に入っている。コルセアの計器板もこれで作ろうと思う。操縦席が木ねじ止めで取り外し可能だ、操縦席でスロットルと操縦桿ASSYを止めているので操縦席をはずすと取り外し可能だ。計器板は瞬間接着剤で貼り付けた。製作後の感想として、プラモ操縦席は左右の胴体を接着前に内側を工作塗装している。ソリッドモデルでは操縦席を掘り込むので、左右に分割して切り開くわけにいかない。
それで今回のように機体外部であらかじめ組み立てした部品を挿入する手法を採用した。
8/2追記
中央部分のキャノピーが胴体と浮いてあわせが悪かったので前後を切り離し開放状態にした。前部風防と、後部風防は接着した。後部風防内は無線機を想定したブラックの箱を2個装着した。計器版は真っ黒でメーター類はまだ描きこんでいない。ハンドルタイプの操縦桿もついていない。操縦桿は銅線をハンダ付けでつくるのか??メーターは手書きで白い丸だけ??それとも別のシートに描きこんでそれを貼ろうか??この先どう作ろうかかなり迷います。操縦席ぐらいの大きさだとパテで成形したけれど、コックピットのレバーはかなり小さい。はたしてそんな小さな部品をつくれるのか疑問です??
7/27追記
下のキャノピーは窓枠をアルミ箔で表現しましたが、玩具っぽいので中止しました。
上のキャノピーは別にもう一個成形した別のキャノピーに銀塗装で窓枠を表現しました。
キャノピーは接着前なので下端が少し浮いている。
フィギュアーは未製作です。既存のハセガワ零戦1/32のプラモ部品パイロットを仮搭乗させている。
操縦席はパテで製作しました。大きさ的にはハセガワのパイロットがきっちり入る。
下のキャノピーは厚さ0.3mm塩ビだ、上の写真では0.5mm塩ビ製です。
両方成形しましたが、このサイズのキャノピーでは0.5mmのほうがよさそうです。
コルセアのキャノピーは小さいので0.3mmでも大丈夫でした。
7/21キャノピーをバキューム成形した、コックピットを掘り込んだ。コックピット内は未塗装なのですが、コルセアで上手くいったので気をよくしました。キャノピーのバキューム成形は一発できまり気持ちがよかった。コルセアは一段落したので、P-38のコックピットを作りこむ予定に変更した。コックピットを掘り込む目的でP-38の機体を分解しました。両側胴体上部にあるスーパーチャージャーの小さな丸い木片をマイナスドライバーでこじるとプラスネジ頭が出てくる。主翼と左右胴体は接着していないので、この2箇所のプラスネジを外すと左右胴体と主翼は外れる。中央胴体下面にもプラスネジが2箇所目立たない様についている。
中央胴体と右主翼は接着しているので外れないが、左主翼はこのプラスネジを外すと、外れる構造だ。右主翼が外れないのは両方ともネジ止めにすると、製作の段階で胴体が微妙に移動してしまった。小さな衝撃が加わっても中央胴体が傾く恐れがあったので片方の主翼は接着した。左主翼が無い状態の中央胴体を、糸ノコ、ジグソー等で時間をかけてキャノピーを切り離した。キャノピーなしの中央胴体にφ13の穴をドリル加工して、そのあと、φ12.7のトリーマービットで穴を拡大した。トリーマー加工はドラフターでX軸、Y軸が平行移動できるので、中央胴体をバイスでつかめば簡単だった。
バキューム成形後、キャノピーの位置決めをする目的で、パテでキャノピー取り付け外周に小さな突起をつけた。
パテは仕上げ前なので、汚さが目立つが、コックピット内面を塗装して、キャノピーを取り付ければ見栄えがする。
飛行機模型はコックピットを精密に作ることで、その完成度が増す一番の近道のような気がする。
当然パイロットはパテで一体製作する。これは夏休みの工作の宿題です。
コックピット内部も適当に作るのではなく、資料ベースで正確に作ろうと思う。
2008年3月から6月までのP-38製作の経過を振り返り、下表にまとめました。6月のドラフター改造は最下段に記載。
3月 | 機種選定と資料集め、P-38の図面が掲載されている雑誌探しに一番時間がかかった。 最後の日曜日に図面作図した、資料が集まれば図面は3時間程度で描いた。 A1のケント紙、トレーシングペーパーを買ったり、A2の図面ケースを購入したりした。 その文具類の購入も含めると、土日は図面に費やしている。飛行機を設計している 錯覚と興奮に陥り、楽しんで図面を描いた。ソリッドモデルも4機目で製作をあせらず この段階を慎重に準備したのが今回精度のいい機体を削れた基本条件になっている。 購入図書:オスプレイ、太平洋戦線のP-38ライトニングエース、大日本図書、1800円 現存米軍機図鑑 陸軍戦闘機編 エイ出版社 1600円 アメリカ陸軍航空隊 戦闘機の塗装ガイド モデルアート社 2200円 購入文具:A2サイズ図面ケース CHホームセンター 1200円 |
4月 | 素材の買出しと、買い出す素材の大きさの決定、機体が取れる縦*横*高さ の素材を手に入れること、翼と中央胴体、左右胴体の接合をどうするかまで考えていない。 購入した素材形状を、図面に描きこんで、翼素材と、胴体素材の取り付け角度や、溝幅は結局 作図して決めた。また主翼が付け根から先端にいくにつれてで薄くなって行く状態 は素材段階で、トリーマーで上面、下面を全面削りしている。これは平面の翼形状を切り出し してしまうと、万力でつかめなくなるので、万力でつかめるうちに重要な工程はトリーマー で加工した。結果的に翼先端が薄く直線的に仕上がっているが、それは素材段階で 精度のいい加工をトリーマーでしているからです。その加工もドラフターにトリーマーを オーバーヘッドにカッターが下向きな状態でX軸、Y軸平行移動できる機構があるからできた。 主翼の上面や下面の微妙な3度程度の角度は素材を下からあまった木材で固定した。 購入素材:朴ブロック、5ピース、K21ホームセンター 3000円 |
5月 | 連休にあわせて4月に素材を買い込んだが、連休は切削をしていない。 素材を眺めてどうやって削りだそうか、思考していた。双胴の機体なので、主翼と 左右の胴体の取り付けは重要です。左右の胴体にトリーマで主翼の取り付け溝を 胴体が素材で、万力でつかめるうちに切削した、中央胴体素材、左右胴体素材、 右主翼、左主翼が素材状態で正確に接合できるように削った。 上の途中仮定は胴体も翼も平面形状、側面形状を帯のこ盤で切り出したあとです。 四角のブロック状態でこの接合ができる溝加工を完了しています。 曲面加工には、プロクソン社のベルトサンダー10mm幅、その他電動サンダーを使用した。 目地止め塗料の(ニス)サンディングシーラーを塗りました。 #400のサンディングペーパーで下塗り透明塗装のざらつきを除去し、磨きます。 このあと数回下地塗料のサンディングシーラーを塗っては、磨きを繰り返します。 購入工具:超硬ルータービットφ16 D2ホームセンター 2000円 ブラック&デッカー社用サンディングペーペー#240 500円 在庫補充:アトムペイントサンディングシーラー用、ラッカーシンナー 1.5L 1500円 |
6月 | 自作トリーマー加工機の改造を開始した。ドラフターレールの取り付けを50mm移動して 加工物を保持するバイスとの干渉を回避した。加工物を回転しながら保持できるように電動 ドリルドライバーを高い剛性で固定可能なように試行中である。 トリーマー本体を保持するスタンドも小改良を加えて、キャスターのコロが360度回転可能に した、従来はキャスターは180度しか回転せず、動きが制約されていたので干渉部分を削除 することによって、スムーズに水平移動可能にした。 ドラフターで、ソリッドモデルの設計作図、エアーブラシ絵画の下絵とエアーブラシ作業 それに木工のトリーマーの切削に使えている。 畳の部屋にカーペットをひいて、切りくずを大量に出す作業をしている。 サンダーで鉄も削って、すごい音出して火花も飛ばししている。 トリーマーの木工ビットでアルミも削ってアルミの切りくずも出した。 常識で考えたら、家庭の室内でやるような作業ではない。 ドラフターは塗料で汚れるし、ドラフターヘッドには切りくずが入り込む。 ドラフターは精密機械なのでトリーマーをドラフター上で使うことは普通しないと思う。 家もドラフターも、新しくはないのでその環境が作業を可能にしていると思います。 木材が正確な立体形状に削れていく快感が、大量の切りくずと騒音に打ち勝っています。 購入工具:フォスナービットφ45 1100円 14mmボックスレンチ用ソケット+ドリルドライバー用□9.3mmソケットアダプター:650円 B&Dマウス型オービタルサンダー:2500円(特売品) バキュームクリーナー 7000円 φ2電動ドライバー用ドリルビット:@105×2(一本折ったのでもう一本は予備在庫用) |
7月 | コックピットの掘り込み、細部製作、キャノピーの成形を実施した。 |
8月 | 機体表面にアルミ貼りを開始した。アルミはキッチンテープ幅6cm*長さ6m テープは零戦21の時購入した。零戦を張り終え、彗星の主翼上面のみと、今回P-38では 主翼下面でテープを使い終わり新しいテープを購入予定だ。ソリッドモデル機体表面で テープを6m使い切るのは大変な時間と労力を要する。 |